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【無料公開】国内外のフットボール映画をフェスのように愉しむ 福島成人が語るYFFF2019の見どころ<1/2>

©YFFF2019

 今年もこの季節がやってきた。国内外のフットボール映画を一同に集めて開催される、ヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)2019。今年は2月16日と17日に、横浜市開港記念会館で行われる。今回は、これまでで最多となる14作品を上映。上映時間が被る作品があるため、作品のチョイスには慎重を期したいところだ。

 YFFFの実行委員長である福島成人さんによれば、今回のYFFFは「フェスのように愉しむ」というコンセプトがあるとのこと。その意味するところは何か? 今回は私がアジアカップ取材で日本にいないため、Skypeを介して福島さんにインタビューさせていただいた。当日はどの作品を鑑賞すべきか、ひとつの判断材料となれば幸いである。(取材日:2019年1月10日)

<目次>

*芥川賞作家と革命家によるトークイベントを開催!

*女子ワールドカップ開催国での「女子サッカー事始め」

*「ブラジルサッカーの混沌」を感じさせる2作品

*中国のTVクルーは日本の高校選手権をどう見たか?

*「映像作家としての植田朝日」をどう評価するか?

*コミケ方式の「ヨコハマ・フットボール文化祭」

芥川賞作家と革命家によるトークイベントを開催!

──さっそくですが、よろしくお願いします。YFFFについて当WMでは、それこそ第1回のスタート時から取り上げさせていただいているわけですが、今年で何回目になるんでしたっけ?

福島 2011年が第1回ですから、早いもので9回目ですよ。来年も続けば、ついに10回目の大台になります。始めたのは僕が36歳の時だったんですが、45歳になった今も続けられていることに、自分でもちょっとびっくりです(笑)。

──なるほど(笑)。思えば「ヨコハマ」と銘打ちつつも、会場についてはいろいろ変遷がありましたね。最初は黄金町のシネマジャック&ベティ。次がみなとみらいのブリリア ショートショート シアター。そして去年から横浜市開港記念会館。それまでの映画館から公共施設に場所を移したわけですが、この狙いは何だったんでしょう?

福島 それまでは映画館で開催していたんですが、それだと作品上映とトークのみしか使えなかったんですよね。それはそれで良かったんですが、たとえば物販なんかをする場合、どうしてもスペースが限られてしまうという課題がずっとあったんです。前回から利用させていただいている開港記念会館ですと、コンベンション施設ということで、上映以外の催しがいろいろやりやすくなるというメリットが生まれました。

──確かに。ただ一方で、公共施設での開催となると、どうしてもスケジュールを圧縮する必要に迫られます。それまで4~5日開催だったのが、前回から2日開催になったわけですが、今回は作品数がけっこう多いですよね?

福島 14作品ですね。これまでは11本が最多ですから、今回はそれを超えることになります。上映するスペースは2カ所あるんですが、それとは別にトークイベントもやっているので、来ていただいた方には「お昼にこの作品を見て、イベントに参加してから15時からこっちを見て」みたいな感じで、面白そうな作品をはしごしていただきたいと思っています。イメージとしては、フェスみたいな感じですね。

──観客がYFFFによりコミットするという意味では、そういうアプローチもありですよね。当然、作品の内容を事前にリサーチすることも必要になるわけで、当WMがお役に立てれば幸いです(笑)。作品を解説していただく前に、何やら面白そうなトークイベントがあるみたいなので、まずはその話題からいきましょうか。

福島 はい。「ディズ・イズ・ザ・デイにあるサッカーを愛せよ漫遊記」と題して、去年『ディス・イズ・ザ・デイ』という国内2部リーグのサポーター小説を発表された、芥川賞作家の津村記久子さんを大阪からお招きします。迎え撃つのは、『錦糸町フットボール義勇軍』でお馴染みのロック総統、そして司会は宇都宮徹壱さんという、なんだか年末の格闘技イベントみたいな顔ぶれでトークを行います。

──そうなんですよ(笑)。そもそものきっかけは昨年8月に行ったWMでの津村さんのインタビュー記事で、作品の内容がYFFFと非常に親和性が高かったので「じゃあ、来年ゲストにお招きしたいね」っていう話からスタートしているんですよね。いやー、実現して本当によかった!

福島 YFFFでは、これまでにも多くのビッグなゲストをお招きしていますが、僕個人としては小柳ルミ子さん以来のインパクトがあるかなと思っています(笑)。ルミ子さんは日本レコード大賞とか日本アカデミー賞とか、多くの受賞歴がありますけれど、津村さんも芥川賞以外の文学賞をたくさん受賞されていますよね。

──太宰治賞、川端康成賞、野間文芸新人賞、織田作之助賞と、まさにタイトル総なめですからね。そんな津村さんに、「今そこにあるサッカーを愛せ!」のロック総統がどう絡むのか、非常に興味深いところではあります。なおトークの内容につきましては、当WMにて後日掲載予定ですので、どうぞお楽しみに!

福島 ちなみにこのトークイベント、当初は入場料をいただくことも考えていたんですが、いろいろ検討した結果、無料で開催することになりました。すぐに席が埋まりそうな気がするので、ご希望の方は早めのご来場をお勧めします。

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