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【無料公開】森保監督「チームの経験値がひとつ上がった」 アジアカップ ベトナム戦会見(2019年1月24日@ドバイ)

<登壇者>

日本代表 森保一監督

森保 決勝トーナメントは、どんな形でも勝って次のステージに進むことが大切な中、選手たちがベトナム戦も無失点に抑えてくれて次のステージに進めることができたのはよかったと思います。また、チームとしても経験値がひとつ上がり、成長につながる戦いができたので、次の戦いもしっかりチャレンジしていきたいと思います。

──「どんな形でも」ということだが、内容で満足できないところもあったのか?

森保 10という、相手を無失点に抑えて勝てたのは良かったと思いますが、決定機はたくさんありましたし、そこを決めて追加点を奪って勝つことができれば、さらに良かったかなと思います。ベトナムは非常に粘り強く戦ってくるということで、なかなかゴールをこじ開けられなかったですが、決定力という部分ではチームとしての課題として次の試合で改善していければと思っています。しかしながら、なかなか追加点を奪えない中で、選手たちが集中力を切らさずに試合を続けてくれて、勝ち切れたことはチームの経験値がひとつ上がったかなと思っています。

──スタメンをサウジ戦からひとりだけしか替えなかった理由は? それからVARが勝敗の分かれ目となったが、選手にどういうレクチャーをして臨んだのか?

森保 ベトナム戦に向けての先発ですが、もっとたくさんの選手を替えて臨む事も考えました。ただし(中2日で)トレーニングできない状況でしたし、サウジアラビア戦からお互いにいい連携・連動のもと、このベトナム戦に向けて準備して戦うことを選択しました。

 VARについては、特に選手たちには話していません。一度、AFCの方が来られてレクチャーの時間があったのですが、われわれはルールに従うだけということで、話を聞いてそれで終わりました。選手たちは、VARについてお互いに話ながらやっていて、そこは気にしながらプレーしてくれていたと思います。

──イランは非常に強いチームだが、今日の準々決勝は中国を応援するのか?(外国人記者)

森保 いえ(苦笑)。試合はニュートラルな気持ちで観て、勝ち上がってきたチームに対して、中3日でしっかり対策をして試合に臨めればと思います。

──この日のスタメンには、カードを1枚もらっている選手が4人いたが、彼らがサスペンドとなるリスクをどう考えていたか?

森保 イエローカードをもらっている選手が、今日のベトナム戦でさらにもらって、累積警告で次の準決勝に出られないことは、もちろん考えていました。しかしながら、これまでもいろんなアクシデントがあった中、まずは現時点で最良と思うことをやって、そこで何か起こった時に対処していこうと思っていました。もし出場停止の選手が出たとしても、代わりに入っていいプレーを見せてくれる選手は控えていますので、そこは自然な流れでいこうと決めました。

──大迫を後半投入して、非常にリズムが活性化したと思うが、戦力として目処が立ったのか。それから準決勝と決勝は、これまでと違う戦いになると思うが、アプローチを変えることを考えているか?

森保 基本的なアプローチはこれまでと変わらず、と思います。もちろん、われわれと準決勝を戦う相手がイランなのか中国なのかで試合のポイント、準備のポイントは変わるかもしれないですが、次の一戦に向けて最善の準備をするということについては変わりません。

 対戦相手によって、試合の展開が変わることは考えられますが、これまで5試合もグループステージから考えて、トルクメニスタンの試合とオマーンの前半、そして今日のベトナムの試合は同じような試合展開だったのかなと。オマーン戦の後半やサウジアラビア戦は、相手が前からプレッシャーをかけてきたり、われわれが守備をする時間が長くなったり、というところを経験してきました。

 今日の試合、サウジアラビアとの試合、オマーンとの試合で経験した、先行してからの試合運び。ウズベキスタンとの試合やトルクメニスタンとの試合のように、先制点を許したあとの戦い方。いろんな経験をしてきているので、そこを選手たちが柔軟な対応力をもって準決勝でも力を出し切れるように、選手に働きかけていきたいと思います。

 大迫については、今日の段階では90分でのプレーはできないということで、どのタイミングでプレーしてもらうかということを考えながら、後半のあの時間帯での交代になりました。

──今日の試合は相手の圧力が強かったが、ボールを支配した時に縦パスの正確性を欠いてカウンターを受けるシーンが見られた。後半は縦を入れるパスが減ったが、ハーフタイムでの監督の指示があったのか?

森保 印象とデータの部分で捉え方が違うと思うので、今の質問のように(実際に)縦パスが減ったのかなと考えました。ハーフタイムに「縦パスを入れるな」とは言っていなくて、むしろボールをつなぐために、どんどんトライするようにと選手たちには話しました。それが縦パスではなくて、パスワークの部分でサイドを突いたり、となったのかもしれないですが、そこはすみません、私の印象では見解が違うところがあるのですが(笑)。

 ただ、相手がわれわれの攻撃に対して、いい守備をしてカウンター攻撃を仕掛けるというところで、ただノーリスクでボールを動かすだけではなくて、縦パスとサイド攻撃、相手の背後を突いていく部分、バランスよく相手を見ながら攻撃を仕掛けようということは選手には伝えました。

──日本がスタートから激しく攻撃しなかった理由は何か? それからベトナムの若い選手についてのコメントを。(ベトナム人記者)

森保 ベトナムは非常に守備が固く、粘り強く戦えることは、これまでのチームづくりとして見ていたので、そう簡単にビッグチャンスを何回も作ることはできない、(ゴールを)こじ開けるのは難しいと思って試合に臨みました。しかしながらボールを動かして、ロストはしましたけどチャンスを作っていたと思っていますし、ボールを動かしながら試合を進めていたので、試合を通してチャンスの数を増やすことができたのかなと思っています。ベトナムは監督とコーチ、素晴らしいスタッフのもと急成長しているチームだと思っています。

<この稿、了>

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