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【無料公開】遠藤航「ここまで日本は我慢強く戦えていると思う」  アジアカップ イラン戦前日会見(2019年1月27日@アルアイン)

<登壇者>

日本代表 森保一監督&遠藤航選手

森保 ベトナム戦から中3日ということですが、選手たちが落ち着いていて、いい準備ができていると思います。今日はこれからもう一度、試合前の準備をして、明日はチーム一丸となって、いい状態で試合に臨めるようにできればと思います。

遠藤 いよいよ準決勝のイラン戦ということで、非常にタフで厳しい戦いになると思いますが、ここまで日本代表は我慢強く戦えていると思います。それを継続して、明日の試合でもしっかり出していきたいと思います。個人としては、中3日でいいコンディションが作れているので、明日もしっかりと自分の良さを出せる準備をしていきたいと思います。

──イランはワールドカップのメンバーがほとんどだが、日本は4年後を見据えたメンバー構成となっている。レベルの違う相手に対して、どういう心構えなのか。また、どういうものを見せたいと思うか?

遠藤 (イランが)非常に力のあるチームというのはわかっています。僕らは僕らのサッカーをすることを考えて、しっかりチャレンジする気持ちを忘れずにやっていければと思います。今大会を通じて、難しい時間帯や自分たちのリズムでゲームを進められない中で、選手が臨機応変にピッチの上でプレーできるというところは、すごく考えながらやれているので、それを継続してやることが大事なのかなと思います。僕は引き続きリスクマネジメントだったり、自分のタスクだったりをしっかりできるように、集中してやっていきたいと思います。

──ここまでチームとしてボールを握る展開、そして握られて対応する展開を経験しているが、攻撃力のあるイランに対してどういう展開を想定して、どうやって日本の良さを出していこうと考えているか?

遠藤 まずはしっかり自分たちがボールを握る展開を作りたいですが、大事なのはそれができなかった時にどうするかというところ。イランの強さとしては、ボールを動かすところ、プラス長いボールをラフに入れてきた時の反応というところで、そこでの対応が大事になってくると思います。

──この会見に出席していることからも明らかなように、チームでの役割がロシアでのワールドカップのときから大きく変わっていることは自覚していると思う。そのことを踏まえて、現在のチームでの役割というものを次のイラン戦でどう示していきたいか。

遠藤 ロシアでのワールドカップでは、チームでも個人でも悔しい思いをしました。そのあと個人的には(シントトロイデンへの)移籍があり、中盤で勝負したいという思いでやってきて、それを少しずつこの代表でも出せるようになってきているという実感はありますし、結果を残し続けることで自信にもなっているところは感じています。

 ただ、まだまだ中盤にはいい選手がいますし、僕も日本代表で確実にスタメンを取れているとは思っていないので。大事なのは日本代表の選手として、自分の良さというものを中盤で(出し)続けていくことだと思いますし、その先に(代表の)中心を担っていける存在と言われるような選手になっていくイメージを持ちながらやっていきたいです。まずは明日にしっかり集中して、自分の良さを出したいと思います。

<遠藤選手退出>

──日本がずっと1点差で勝っていることについて、多くの記者は「04年のユーロでのギリシャ代表のような守備的な戦いをしている」と評価していることについて。(外国人記者)

森保 難しい戦いというものは、すべて覚悟していますし、(今大会の日本は)まだまだ完成されたチームでなく、未完成で成長しながら結果を出していこうとしています。1試合1試合、結果を出しながらいろんなことを学び、チームとしてステップアップできていることを、この大会で選手たちがやってくれていると思っています。

 そして、すべて僅差で勝ってきているというところ。まずはどんな内容のゲームであっても勝利するということ。選手たちは勝ちにこだわっているということ。しぶとく勝つことは非常に大事なので、選手たちはよくやっていると思います。われわれがやろうとしていることを選手たちはトライしてくれている中、明日のイラン戦でもやろうとしていることを思い切ってトライしてほしいと思いますし、アグレッシブに戦ってほしい。そして難しい時間帯は必ずありますので、そこは我慢強く戦ってくれればと思います。

──イランはここまで12ゴール無失点だが、そのことについてどう思うか。(外国人記者)

森保 イランはFIFAランキングでもそうだし、アジアでもトップ(オブ)トップの強いチームだと思っています。それがアジアカップでのデータとしても表れているのかなと思っています。しかしながら、われわれはどんな相手に対しても敬意を払い、その上でわれわれが持てる力をどれだけ出せるかということを、ずっとやってきています。イランは非常に手強いチームだと思いますが、しっかり勝利を掴み取るためにチャレンジできると思いますし、選手には思い切りプレーしてほしいと思います。

──フィジカルに勝るイランに対して、どういった準備をしているのか。(外国人記者)

森保 サッカーはゴールを奪い合うスポーツであり、その前にボールを奪い合うスポーツであるということ。選手たちには、球際の部分でしっかりバトルして戦う姿勢を示してもらえればと思っています。そこから、われわれが攻守でやるべきことを出していければと思います。

──これまで試合翌日は、その日のうちに次の試合開催地に移動している。今回はベトナム戦のあったドバイで1泊して、現地でトレーニングしてからアルアインに移動しているのはなぜか?

森保 スケジュールは、われわれが決めたものだけでなく、その状況に合わせないといけないということです。われわれは、与えられた環境の中で最善の準備をしなければならない。この間の状況に関しては、われわれが決めたのではなく、決められたスケジュールの中で、ということです。

──日本は、五輪とワールドカップに向けて若い選手が中心だが、イランは完成度があるチームでアジアカップ優勝を目指している。そうした状況の中、イランを倒す自信はあるか?(イラン人記者)

森保 目の前の一戦に向けて勝利を目指して、これまでも難しい戦いをモノにしてきました。明日の試合もイランは手強いチームですが、厳しい戦いを覚悟して、われわれは勝利を目指して戦います。

──日本は92年のアジアカップで、イランと対戦して勝利している。森保監督は選手として試合に出場していたが、あの時の日本代表のモチベーションやまとまりといったものは、今のチームからも感じることができるか?

森保 今、記者さんに言われて、92年に広島で行われたアジアカップのことを思い出しました。イラン戦でカズさんが決めたゴールも鮮明に蘇ってきました。そういう戦いができるように、選手にはファイトしてほしいなと思います。当時と今とでは、日本代表も日本サッカー界も大きく違っていますが、ひとつ同じなのはチームの雰囲気。チーム一丸となってみんなで支え合い、絆をもって戦っていこうという雰囲気は同じかなと思っています。

 サッカーの環境は、当時は日本のサッカーがアマチュアからプロに移行する流れの中で、アジアカップで1戦1戦、日本のサッカーが盛り上がっていくことを感じながらプレーしていました。今の選手たちは、Jリーグが成長・成熟してきた中で、いろんな経験も積んでいますし、多くの選手が海外に出て世界のトップと言われるようなリーグで貴重な経験を積んでいる。そういう違いはあると思っています。

 代表のモチベーションは同じだと思いますが、あの当時はまだ(アジアカップで)優勝したこともなくて、「広島のアジアカップで優勝するんだ」というチャレンジする気持ちで臨んでいました。今もチャレンジすることに変わりはないですが、勝って当たり前、優勝して当たり前という雰囲気の中、選手たちが大きなプレッシャーの中で自らをコントロールして戦っていると思います。

──日本のポゼッションは、サウジアラビア戦では相手より下回り、逆にベトナムでは増えていた。より強いイランに対しては、戦術的にどんな戦いになると思うか?(外国人記者)

森保 まずは、しっかり球際でバトルするというところ。相手のプレッシャーを回避できるように、攻撃のところもボールを握れるようにチャレンジしていければと思います。しかしながら、試合展開がどうなるかわからないというところ。サウジアラビア戦も、われわれがやろうとすることができない中、そして先制点を奪えた中、どうしたらその試合をモノにできるのかというところを、選手たちが非常に賢く考えてプレーしてくれたと思います。明日の試合も、われわれがトライすべきことはしっかりトライして、試合の流れをみんなで感じながら意思統一して戦ってもらえればと思います。

<この稿、了>

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