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総選挙であらためて問われる「マスコットの存在意義」 2019 Jリーグのマスコットを語り尽くす<1/4>

 つい先日、高円宮久子妃殿下が名誉総裁を務められる『バードライフ・インターナショナル』と、Jリーグの鳥類マスコットで結成された『Jリーグ鳥の会』が会合を持ったことが、マスコット界隈でちょっとした話題になった(参照)。マスコットの地位向上を願ってきたひとりとして、非常に感慨深く感じると同時に、彼らを取り巻く近年の状況の変化にいささかの戸惑いを禁じ得ない。マスコットの存在意義が高まるのは大歓迎だが、それに見合った処遇を彼らは受けているのだろうか?

 今回は2月9日にLOFTShibuyaで開催された、宇都宮徹壱WMプレゼンツ『2019 Jリーグのマスコットを語り尽くす』の模様を2週にわたってお届けする。登壇者は、ヴァンフォーレ甲府の井尻真理子さん、グッズデザイナーの大場理惠さん、漫画家の能田達規さん、そしてお笑いタレントの平畠啓史さんという豪華な顔ぶれ。そしてイベントに先立ち、横浜F・マリノスサポーターの石井和裕さんとささゆかさんにも、イントロダクションとして楽しいトークを披露していただいた。

 今回が2回目となるマスコットイベントでは、前回と同様、Jリーグマスコット総選挙の予想を行っている。登壇者の皆さんの予想に感心したり納得したりする一方、「今のままで総選挙を続けてよいのか?」という問題提起の場にもなったのが興味深い(その理由については、ささゆかさんがこちらのnoteで端的にまとめている)。マスコットの注目度が増していくなか、その存在意義について考える契機を当イベントが提供できたならば、主催者として光栄の極みである。

 小雪がちらつく天候だったにもかかわらず、110人ものマスコットファンが結集して大いに盛り上がった今回のイベント。まずは石井さんとささゆかさんによるトークの模様からお伝えすることにしたい。なおイベント当日の写真は、山形のペッカくんからもご提供いただいた。この場を借りて御礼を申し上げたい。(収録日:2019年2月9日@東京)

<目次>

*「人間の男は信用できないけれど、カモメなら信用できる」

*ふろん太が選手移籍情報をいち早くツイートできる理由

*藤枝MYFCの蹴っとばし小僧はどこを目指しているのか?

*どうせなら「1万人にサーロインステーキ神戸牛」を!

*髙田社長との全国行脚でファンを増やしたヴィヴィくん

*総選挙に「部門賞」があればいいと考える理由とは?

「人間の男は信用できないけれど、カモメなら信用できる」

石井 ささゆかさん、よろしくお願いします! ささゆかさんは私と同じくマリノスのサポであるわけですが、マスコットも大好きなんですよね?

ささゆか はい、たしなむ程度には(笑)。

石井 そんなささゆかさんが考えるマスコットの魅力とは何か? 題しまして「ささゆか、マスコットの魅力を語る」。今日のイベントの前座として、楽しんでいただければと思います。あんまり時間がないので、さっそくいきましょう。マスコットの魅力、その1。「なんでこんなに可愛いのか?」。そんなに可愛いですか?

ささゆか とっても可愛いんです! 私はスタジアムって「日常の中の非日常」だと思っています。勤務先でモフモフした部長にいきなり抱きつけないですけど(笑)、スタジアムでならモフモフしたマスコットに抱きつけたり、「可愛い!」っていう感情を爆発させられたりするんです。大人の私たちにとって、ものすごくストレス解消になりますよね。

石井 「モフモフ」が重要なんですね?

ささゆか そうなんです! そもそもJリーグって「固いもの」が多いんですよ。ゴツゴツしたスタジアムとか、マッチョのサポーターとか。そんな中で、いきなりモフモフのマスコットが現れる! これは精神的に癒やされますよね。まさに「精神的支柱」だと思っています。

石井 「精神的支柱」ですか(笑)! いろいろ突っ込みたいところですが、時間がないのでどんどん行きましょう。マスコットの魅力、その2は「マスコット界には争いが存在しない」。

ささゆか そうなんです。私は毎週末、Jリーグという勝ち負けを決める試合を観に行っているんですけど、普段の私はとっても穏やかで争いがすごく苦手なんです。他サポの方とお話する時も「そんなにいがみ合わなくてもいいんじゃない?」って思ってしまいます。もちろん馴れ合う必要もないけれど、マスコットを通してお話すると一気に仲良くなれる感覚があるなと思っています。

石井 そんな感じのささゆかさんは、ご覧のとおりの美しい女性ですから、マリサポ男性の間ではかなり人気があるんですけれども、みんな恋が成就することなく討ち死にしております(苦笑)。なぜなら、さきゆかさんの愛情は、マリノスのマスコットであるマリノスケに注がれているからです。どんな男性でも、比較対象がマリノスケでございますので歯が立たないんですよね。ところで『シン・浪費図鑑』という本に「マリノスケで浪費する女」という章があるんですけど、噂によるとささゆかさんが筆者ではないかと。

ささゆか 気のせいですよ! なぜか私の手元にあるんですけど(笑)、これを持っているといい運気が呼び込めるらしいです。宝くじに当たるとか、モフチケに当たるとか、そういうご利益があるみたいですので、みんな買ってください!

石井 続いて「ささゆかが語るマリノスケの魅力」! まず「母性本能をくすぐるお茶目な行動・言動」ということですが。

ささゆか ご覧いただいている写真は、マリノスケがゲーフラで私の顔を隠していますが、こういうツンデレな部分があるんですね。叔父のマリノスくんは、すごくダンディでかっこよくて気遣いもできるんですけど、マリノスケの場合はスタッフに怒られることばかりしている(苦笑)。その未完成の部分に美しさを感じるんですよね。

石井 美しさですか(笑)。次に「イケメン」とありますが、イケメンなんですか?

ささゆか 見てください、マリノスケの眉毛! 嵐の松本潤ですよね。目なんか扇原(貴宏)じゃないですか。あるいはSexy Zoneの佐藤勝利くん。口元を見てください、『相棒』の成宮寛貴くんですよ!

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