宇都宮徹壱ウェブマガジン

平成と令和の旅、過去と未来の旅 WMフォトギャラリー<大阪、奈良篇>

 東京を離れる時は平成で、帰って来たら令和。今回の関西旅行は、いつもと少し趣が異なるものとなった。10日間に及ぶ今年の黄金週間。その前半を旅に当てたのは、単純に改元によるメディアの喧騒から、多少なりとも距離を置きたいという思いがあったからだ。そして場所が関西だったのは、まず「奈良クラブのホームゲームを見たい」という思惑があり、前後に予定をくっつけて5泊6日の旅となった次第である。

 現地での試合観戦は、4月27日のセレッソ大阪対大分トリニータ(@ヤンマースタジアム長居)、そして28日の奈良クラブ対ヴェルスパ大分(@ならでんフィールド)の2試合のみ。よって今回のフォトギャラは、フットボール濃度はそれほど高くはない。むしろ、奈良、京都、大阪という歴史的な街を訪ね歩きながら、さまざまな時代に思いを馳せる趣向となっている。最後までお付き合いいただければ幸いである。

 GW初日となる4月27日に出発。いつも以上に大混雑の東京駅で、早朝から忙殺されている駅員の姿を見ていると、少し申し訳ない気分になる。9時23分発ののぞみに乗車して、正午前に新大阪に到着。カミさんもこの時点では元気いっぱいだ。

 新大阪駅で荷物を預けて、まずは腹ごしらえ。「関西のうどんが食べたい」というカミさんのリクエストに応えるべく、駅ナカのうどん屋に直行する。カミさんはきつねうどん、私は天ぷらセットをオーダー。こちらの天ぷらは、塩でいただくのが一般的なのだろうか。

 空腹を満たしたところで、いざヤンスタへ。実はカミさん、吹田スタジアムには行ったことがあるけれど、長居は未踏の地であった。「それなら」ということで、奈良に行く前にセレッソの試合をブッキング。私も取材ではなく、あえてお客さんに徹することにした。

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