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【無料公開】森保監督「3バックでも4バックでも原理原則は変わらない」トリニダード・トバゴ戦会見(2019年6月5日@豊田)

<登壇者>

日本代表 森保一監督

森保 まずはわれわれを応援してくださった皆さんに、勝利を届けられず申し訳ないという思いでいます。今日もたくさんの方に応援をいただいて、選手たちはピッチ上で戦うことができました。応援してくださった皆さんに感謝します。

試合は、これまでわれわれがやってきた形ではないシステムで、選手たちは難しい部分が多々あったと思いますが、攻撃も守備も自分たちで確認しながらよくチャレンジしてくれたと思っています。

その中で攻撃は3−4−3でやる部分での、ディフェンスライン、GKからのビルドアップという部分。そしてウイングバックの幅を使うという部分。少しずつですけど、試合の中で時間を追うごとに感覚が良くなって、厚みのある攻撃につながったと思います。得点できなかったのは残念ですが、シュート25本という公式記録もあります。今度は決めきるという課題を持ちつつも、今日は選手が難しい中でトライして、ゴールに向かってくれたことは次につながっていくのかなと思います。

守備においても、バランスはこれまでと違う中でプレッシャーを上手くかけられないところも出ていましたが、そこで切れることなくもう一度やり直して、粘り強く守備をしていこうという部分。カウンターやセットプレーでピンチを招くところもありましたが、粘り強くやり続ける、戦うことを選手はトライしてくれました。次はまた中3日で試合がありますので、今日勝てなかった部分、次の宮城での試合ではしっかり勝てるように準備していきたいと思います。

──3バックにした時の攻撃面でのメリットをどう考えているか?

森保 形としては、ウイングバックが守備の時はスペースを消せる。攻撃では高い位置で幅を持てるという部分で、相手のディフェンスを分散させることができると思っています。分散させる中で、ビルドアップから縦パスを入れることができる。そこで少し崩せる形が出せればよかったですが、そこは短期間の練習の中では、もう少し時間が必要だと思っていました。

ただ選手たちが、大迫(勇也)に入れるボール、(中島)翔哉や(堂安)律に入れるボールがだんだん増えて、そこで起点ができて相手が中を締めてきたことで今度は外を使っていくという部分。そこは選手たちが少しずつですけど、試合の中で相手の形を見ながら相手に嫌がられる攻撃をしていけたかなと思います。

最終的にはわれわれのシャドーも、最初はワンボランチで相手のサイドを見ていて、止めたところをディフェンスラインから畠中(槙之輔)と冨安(健洋)が持ち上がって、そのスペースからいい形で攻撃を仕掛けていくところは、形として選手たちが修正しながらやってくれたと思っています。まずはワイドな部分で、幅をもって攻撃ができるところが一番かなと思います。

──このタイミングで3バックを試した理由は?

森保 このタイミングで試したのは、これまでも毎回試そうかなという思いは持って活動してきた中で、スタートでの形を安定させて4バックをベースとすることを、より多くの選手に吸収してもらいながら、次のオプションを試す時が来るかなと思っていたのが今回のタイミングになりました。9月からワールドカップ予選が始まりますが、それまでの活動がなかなかない中、ここで(3バックを)やって選手が感覚的に覚えてくれれば、またオプションとして使えるかなと思っています。

──前半かなり停滞した雰囲気があったが、後半は時間を追うごとに良くなった、ハーフタイムで強いメッセージがあったのでは?

森保 おっしゃるとおりです。これまでの活動からだいぶ空いていますし、アジアカップに出ていた選手も4バックの感覚が残っているなかで、新しいことにトライして前半は少し慎重になっていたところはあると思います。お互いの距離感を確かめながらやっていた部分はありますが、時間を追うごとによくなったと思いますし、後半さらにチャンスにつなげられるような形が増えていったのかなと思います。

ハーフタイムで言ったのは、なかなか前半に縦パスが上手く入らない中で、ボールを握っても効果的な攻撃が出ないなか、前線の選手がディフェンスラインに戻ってくるのではなく、ディフェンスラインの選手のビルドアップラインを上げる。そして前線との距離感を維持して、選手が攻撃につなげることを特にディフェンスラインの選手がより高い位置にポジショニングをする、ボールを運んで攻撃につなげてくれたと思っています。

──4バックをベースにするという理解でいいのか? それからU-22は3バックでやっていて、フル代表は4バックにしている理由は?

森保 理由ですが、U-22がトゥーロンを戦っていますが、私が東京五輪世代の監督になった時に、まず自分がこれまでやってきたことをやってベースを作り、そこかえらオプションとして4バックを試合中に試してみたりということをやっていました。最終的に3バックと4バック、どっちがベースになるかは、選手たちの状態と招集選手をどうするか、どういうストロングを持てるかというところで決めていきたいと思います。

A代表に関しては、私が去年のロシアのワールドカップでコーチとして経験した中で、まずは西野(朗)監督がやられていたこと。そして日本の選手にも合っているのかなと思いながら、私がA代表の監督になったので、自分が経験させてもらったことをトライしょうと思っていました。

招集する選手は何人か変わっていますが、戦術的にはこれまでの活動でスムーズにいけていたと感じていたので、急いで次のオプションを作るよりも、ベースを固めながらオプションを作れればいいと思いました。

どちらがベースになるかということですが、現段階ではA代表は4バックかなと思っています。ただ3バックにしても4バックにしても、選手にも話しましたが、われわれの戦い方の原理原則は変わらないと思います。そこは必要以上に難しく考えないようにトライしていこうということで、選手には今日の試合に臨ませました。

──久保建英を試合で見られるのはもう少し先か?

森保 ここにいらっしゃるメディアの皆さんも期待されていると思いますし、メディアを通して日本のサッカーを見ている皆さんも久保建英の出場を期待されていることは、私にもひしひしと伝わっています。私も彼の日頃からのクラブの活動、今回招集させてもらって十分にA代表の中でもできるなという思いをもっています。

ピッチの上に立たせたいと思っていますし、皆さんにも取り上げてもらえるようにという気持ちも持っています。彼は18歳になったばかりで、シーズンを通してチームを牽引するようなプレーを続けていて、そして今は移籍報道など、いろんなプレッシャーがかかっています。そんな中、少し緊張の糸を緩めながら先に進んだほうがいいのかなという思いをもって、彼を見ています。

もう少し(出場が)先になるかどうかはチームの状況次第ですけど、まずは彼が示してくれているプレーや結果、このまま成長し続けてくれれば、このA代表の舞台でもプレーできる選手だと思います。そこは彼の成長と、われわれの使い方がしっかりマッチしていけるようにと考えています。久保だけではないですが、選手は日本の宝だと思っています。得にこれから成長していくであろう、若い選手をどう見ていくのかというところは、考えながらベストだと思うことを探っていきたいと思います。

<この稿、了>

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