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ブラジル人元Jリーガーが大集合! 僕らが日本サッカーに感じること<2/2>

■サンパイオ「日本人は監督の言うことだけに従っている」

サンパイオ 今の話だと日本人選手は必要以上にミスを恐れ、失点や敗戦に自責の念を感じてしまうと。ヤスさんの感想は?

三浦 一概には言えないと思う。カテゴリーによって違うし、代表選手とJ2の選手とでも自ずとメンタリティは違う。ただ皆さんが指摘されているように、試合に負けて自己嫌悪になる選手というのは、僕が監督をしていた時にもいました。それと試合では「ここは絶対に守らなければ」とか「身体を張らなければ」という、個人の責任に帰する部分というのは絶対にある。そこの部分が薄いように感じる。

 僕が現役時代は、その傾向がもっと強かった。皆さんのような素晴らしい助っ人がブラジルからやってくると、どうしてもその人たちに「お任せ」という意識になってしまう。もっとも個々の責任という部分では、ブラジル人選手たちが身をもって示してくれたこともあって、そこから学ぶ日本人選手が増えていったのも事実なんだけどね。

 一方で今の日本代表を見ていて気になったのが、「ここはお前の責任だぞ!」とか「絶対に勝ちきるぞ!」といったアウトプットできる選手がいないこと。この間のエクアドル戦も、引き分けに終わったら次がないわけじゃないですか。それが頭ではわかっているのに、誰ひとりチームを鼓舞している選手が見当たらなかった。そういうのって、すごく大事だと思うんだけど、サンパイオはどう思う?

サンパイオ 個々の責任というのと、敗因を自分のせいにしてしまうのは、ちょっと違うと思うね。僕が感じているのは、日本人は監督の言うことだけに従っていることかな。もっと自分からチャレンジすることが必要だと思う。たとえばセレソン時代、僕の役割は10番の選手の守備面での負担を取り除くことだったけれど、それさえしっかりできていれば、いつも何かをチャレンジすることを心がけていた。自分からイニシアティブをもって試合に臨む姿勢が、ちょっと足りていないように感じるね。

ワシントン 今の日本代表やJのチームに必要なのは、試合を決定づける選手だと思う。確かに日本の選手は足元のテクニックはあるし、試合に向けて細心かつ入念な準備もするけれど、試合が始まれば何が起こるかわからない。そこで素早い判断をして、決めるべきところで決めないと、そりゃあ勝てる試合も勝てないよね。僕は今大会、中島翔哉をすごく評価しているけれど、そうした部分がまだ足りないと思う。

サンパイオ 僕らがJリーグでプレーして頃は、カズやゴン(中山雅史)のように、決めるべき時に決める選手がいたけどね。そういえばカレカは現役時代、練習後も残ってしばらくシュート練習をしていた。今は怪我のリスクがあるから、それを認めない監督もいるようだけど。

カレカ そうだね。全員でのトレーニングが終わってから、右、左、そして中央から、それぞれ50本ずつシュート練習をしていたよ。今の選手は、そんな時間があったらTwitterでもやっているんじゃないかな(笑)。

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