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宇都宮徹壱ウェブマガジン

Jリーグとキルギスをつなぐマスコットの縁 財政難に苦しむ国内リーグと代表の「白い鷹」

 金沢での地域CL取材から戻った翌日、日本代表のワールドカップ・アジア2次予選の取材のためにキルギスの首都・ビシュケクに向かった。日本からキルギスへは、直行便は飛んでいない。同業者の多くが選んだのは、成田→ソウル→アルマトイ→ビシュケクというルート。それに対して私は、成田→モスクワ→ビシュケクという乗り継ぎの少ない旅程を選んだ。難点としては、明け方の5時前に到着すること。幸い、現地在住の友人が迎えに来てくれたので、不安なくビシュケクでの取材を開始することができた。

 打ち明けた話、今回のビシュケク行きには、若干の迷いがあった。理由は簡単で「仕事がない」から。実はアジア2次予選の原稿の需要は、びっくりするくらい低い。フリーランスが現地で取材しても、赤字になるのは必至。日本と対戦相手との実力差は明らかで、試合の意義や注目選手などのトピックスに乏しく、ゆえにニュースバリューの低下が著しいのが最近の日本代表である。「数字が取れないので結構です」と言われれば、「はい、そうですね」と言うほかない。

 それでも私がビシュケクに向かった一番の理由は、キルギスが自分にとっての未踏の国であったこと、この一点に尽きると言っても過言ではない。中央アジアに位置するキルギスは、旧ソビエト連邦から1992年に独立した新しい国であり、当地のサッカー事情がわが国で語られることはほとんどない。幸いビシュケク在住の友人は、現地のサッカー関係者にもコネクションがある。ならば今回は採算度外視で、キルギスのサッカー事情に思い切りフォーカスすることにしよう──。そう考えた次第である。

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