YouTuberが夢見るJの未来像<1/2> コハロン✕グラっ子ルビナ✕千葉好男
先週に引き続き、10月16日にKITEN!にて開催されたWMイベント「Jクラブ系ユーチューバー大集合! 動画世代が夢見るサッカー界の未来」の模様をお届けすることにする。登壇者は写真左から、コハロンさん、グラっ子ルビナさん、そして千葉好男さん。それぞれ、FC東京、名古屋グランパス、ジェフユナイテッド千葉の応援番組を配信しているYouTuberの皆さんである。
先週お届けした第1部では、それぞれの番組の内容やイベント会場の雰囲気を知っていただくべく、動画による無料配信とした。やはりYouTuberと動画との相性は良く、2本の動画はいずれも多くの方々に視聴していただくことができた。「Jクラブ系YouTuber」とはどんな人たちで、日頃どんな動画を配信しているか、十分にご理解いただいたと思う。そこから議論を深めていったのが、今回テキストでお届けする第2部である。
実のところYouTuberと呼ばれる人たちについて、単なる目立ちたがり屋だと思っている人は(特に私くらいの世代には)少なくないのではないか。確かに、そういうタイプのYouTuberもゼロではないだろう。今回ご出演いただいたお三方は、マイクラブを応援する喜びを動画で表現したいという明確な目的があり、その上でJリーグ全体を盛り上げたいという思いを持った人たちである。
イベントの中でも申し上げたことが、Jリーグが若者によりリーチしたいのであれば、彼らYouTuberの活用も視野に入れるべきではないだろうか。間もなく今季の全日程が終了し、つかの間のオフを経て、新しいシーズンが開幕するJリーグ。新規ファンを獲得したいのであれば、オールドメディアの発想からはかけ離れた彼らの言葉にも、ぜひとも耳を傾けていただきたい。そこには「Jの未来像」を考える上でのヒントが詰まっている。
<目次>
*登録会員が何万人いれば「食っていける」のか?
*激動のシーズンを乗り切るための「儀式」とは
*モチベーションの源は「いつも見てますよ!」
*バレてる? バレてない? 実はYouTuberの私
*なぜ女性のJクラブ系YouTuberは増えないのか?
*サッカーファン以外にもアプローチするために
12月6日(金)19:30開催のこちらのイベントもよろしくお願いします!
■登録会員が何万人いれば「食っていける」のか?
──第2部をスタートしたいと思います。ここでは3つのテーマを設定しました。最初のテーマですが「YouTuberだけで食べていくにはどうすればいいのか?」。まずはコハロンさんに聞きたいんですけれども、現在の会員数はどれくらいですか?
コハロン だいたい3万人ですね。
──すごいですね。とはいえ3万では、動画だけでは食べていけないですか?
コハロン そうですね、遠征費もあるので、今だと食費を削るとかギリギリの生活をしないと食べてはいけないですね。もちろん自分だけじゃなく、相方もいるので、それを考えるともっと登録者数を伸ばしていきたい。目先の目標としては、登録者数10万人。ここに到達すれば2人でもなんとか生活できるかなって思います。
──FC東京のファンってどれくらいなんでしょうね。ホームゲームに4万5000人くらい普通に入っているんだから、10万人は十分に手に届く数字だと思いますが。
コハロン どうでしょうね。おそらく今、チャンネル登録していただいている方の中には、東京以外のサポーターの方もいらっしゃると思います。ここからさらに増やしていくには、Jリーグに興味がある人だけじゃなくて「そんなに興味はないけれど、YouTubeは見るよ」という人たちにも、広く登録してもらう必要があるのかなと。そうでないと、なかなか10万人にまで増やしていくのは難しいかなって思っています。
──ルビナさんのチャンネル会員は2000人台だったと思うんですが、1000人の大台を超えたのはどのタイミングだったんでしょうか?
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