遠距離恋愛サポは切り捨てられてしまうのか(J論)

宇都宮徹壱ウェブマガジン

なぜYASSカレーは野津田から去ることになったのか? 10年連続出店が途切れることになった知られざる理由

【ご報告】

YASSカレーは2020シーズンFC町田ゼルビアホームゲームに出店しないことになりました。詳細は後日。

 1月20日の午前9時7分に発せられた、わずか49文字のツイートが、全国のドメサカファンに激しい動揺を及ぼすこととなった。翌日の朝に連投されたツイートによれば、一番の問題が《提示された条件が(なぜか)他店舗と異なっている》ことについて、相手の対応に誠実さが見られず、結果として《信頼関係を築くことが出来ない以上、出店し続ける道を選ぶことはできませんでした。》としている。そして、FC町田ゼルビアのサポーターへの感謝の言葉で、一連のツイートは締めくくられていた。

 YASSと書いて「ヤッス」と読む。町田のホームゲームが開催される野津田において、YASSカレーは不可欠と言って良い存在であった。両者の関わりは古く、町田がJFLで活動していた2010年にまで遡る。ちなみに、YASSカレーが創業したのは同年の3月で、当初はキッチンカーでの営業。町田のホームゲームで、初めてカレーを販売したのは11月のこと。ただし、この時は野津田ではなく、相模原麻溝公園競技場(現・相模原ギオンスタジアム)であった。

 もともとYASSカレー発祥の地は、町田ではなく神奈川の相模原。地元の社会人アメフトチーム、相模原ライズ(現・ノジマ相模原ライズ)の試合会場で営業中に町田との接点が生まれた。2010年は2試合、11年は5試合、12年は7試合、そして13年からはホームゲーム全試合で営業することに。J2昇格1年目の12年には、J’s GOALによる「全国ベストイレブングルメ」に選出され、一気に全国区の知名度を得ることとなる。アウェーサポの間でも知名度は高く、それだけに今回の野津田撤退の衝撃は全国レベルに波及していった。

 衝撃の発表から4日後の金曜日、町田駅にほど近いYASSカレーのお店を訪問。この日はお休みにもかかわらず、社長の安田結さんと奥様のひろ子さんが笑顔で迎えてくれた。お揃いのハードロックのTシャツ。店内のBGMもロックがかかっていて、壁面にはギターやレコードジャケットが飾られている。まさに「町田のロックなカレー屋」というキャッチフレーズそのままの佇まい。そうかと思えば、さまざまなクラブマスコットのヌイグルミが、所狭しと飾られている。お店を訪れた他サポからのプレゼントだという。

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