【無料再掲】「いろんな色のユニフォームを着た人たちが楽しめるお店にしたい」ふくやん(KITEN!店長)インタビュー<2/2>
■立川から高円寺に移転して、さらにパワーアップするKITEN!
──そんなわけで14年のスタートから3年3カ月続いた立川のKITEN!だったんですけど、ついに5月末に高円寺に移転することが決まりました。こちらの経緯についても教えていただきたいんですけど。
ふくやん 実は立川でスタートした時から、高円寺での出店は考えていました。高円寺に住んでいることもあったし。ですから立川時代は、経験を積むという意味もあったんですね。具体的な移転を考えたのは、この1年くらいです。ここが3年契約の3年目で、次の更新は絶対にしないと心に決めて物件を探していたんです。そうしたら、ちょうどいい物件が高円寺で見つかったんです。
──移転先を見つけるのも大変だったと思いますが、引っ越しも大変そうですね。
ふくやん 引っ越しこそ大変ですよ。こんな壁一面にタオルやらポスターやら、段ボール何個分になるんだろうって感じです。しかも押しピンの後も塞がないといけないし。実は今、移転のためのクラウドファンディングをやっているんですけど、それは盟主の募金のときと同じで、何かしらのリターンをきちんと出せるようなものにしたいと思います。募金のときはステッカーとTシャツを用意しましたが、今回もきちんと形になるようなものを提供できるようにしたいなと。
──吹田スタジアムが5万円以上の寄付をした人のネームプレートを作ったじゃないですか。そういうイメージですかね。
ふくやん 今、考えているのは、新しい店にスポンサーボードを作ろうと思っているんです。あとはドリンクのネーミングライツ。これはすでにウチでやっていて、年間1000円でカクテルの名前を自由に変えられるんですよ。
──1000円で『ソルティー徹壱』とかできるんですか(笑)?
ふくやん ちょっと安すぎるなと思っているんですけど、ネタなのでいいのかなと思って。『ジュビロ歓喜カンパリオレンジ』ですとか、『俺たちジェフ!ソルティドック』とか、『ヴェルディくんの白星カルアミルク』とか、『おいでよフェロー諸島ジントニック』とか。あと蹴球文化論の編集の人が付けた『革命同士のレッドアイ』というのもあります。
──みんなで喜んでお金を払って、しかもそんなに負担にならない金額で、みんなで楽しめるというのは、ある意味理想的ですよね。ちなみにクラウドファンディングの〆切まであと16日ですが、集まりそうですか?
ふくやん 厳しいですね、今18%ですから。もっと頑張らなきゃなと思います(編集部註:最終的に121名の皆さんから126万円の募金が集まったとのこと)。
──無事に高円寺の移転が済んだら、まずやりたいことってあります?
ふくやん ファンドでお金を出してくれた人に向けて、クローズドの移転記念パーティーはやるつもりです。それと、お店の広さが広くなって、イベントに精通した副店長をスカウトしたので、面白いイベントもどんどん仕掛けていきたいですね。
──それこそ7月6日のWMのイベントも、ぜひよろしくお願いします(笑)。では最後の質問です。会社を辞めて飲食の業界に飛び込んで早3年。いろいろ大変だったと思いますが、やっていて一番良かったなと思うことって何です?
ふくやん わざわざ立川まで来てくれた人が、すごい笑顔になって帰ってくれることですかね。あと「こういうお店があって良かった」って言ってくれること。これはJ2党もそうだし、自分が企画した飲み会もそうですけど、皆さんが笑顔で帰ってくれる時が最高に幸せですよね。そういう瞬間があるたびに、自分の選択は間違っていなかったと思います。
──たとえ年収が下がっても(笑)?
ふくやん ええ、得るものがいっぱいありましたから。あとは、奥さんを失わないようにしたいと思います(笑)。
<この稿、了>