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宇都宮徹壱ウェブマガジン

代表戦の「ユトレヒト方式」は定着するのか 至れり尽くせりのリモート取材で考えたこと

 2020年最初の国際親善試合を行うべく、オランダで合宿を張っていた日本代表。10月9日のカメルーン戦、そして13日のコートジボワール戦が行われたのは、いずれもユトレヒトという街である。世界史が好きな方なら、オランダ北部7州が対スペイン独立戦争のために団結したユトレヒト同盟。サッカーファンならば、藤田俊哉や高木善朗がプレーしたFCユトレヒト。そして絵本愛好者なら、ミッフィーの作者であるディック・ブルーナの出身地として記憶されていることだろう(現地にはブルーナの美術館もある)。

 今回の代表戦をTV越しに見ていて思い出すのが、11年前に行われた日本代表のオランダ遠征である。2009年9月6日、エンスヘーデでのオランダ戦(03)に続き、9日にはユトレヒトでガーナ戦(43)が行われた。監督は、岡田武史氏。スタメンは、都築龍太、駒野友一、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都、遠藤保仁、長谷部誠、中村俊輔、中村憲剛、岡崎慎司、そして前田遼一。ちなみに本田圭佑は2試合とも途中出場で、俊輔に「FKを自分に蹴らせてほしい」と頼んで断られたのはオランダ戦であった。

 さて、今回はユトレヒトでの日本代表の2試合について「現地に行くことが叶わなかった取材者」という立場から考察することにしたい。あらかじめ申し上げておくと、今回のオランダ遠征そのものは、非常に意義深いものであったと思っている(とりわけコートジボワール戦の勝利は見事であった)。そしてコロナ対策の観点から、今回はメディアをシャットアウトしたことについても、当然の判断と受け止めている。ゆえに、その点について恨み言を述べるつもりはない。私がここで考察したいのは、究極的に情報が共有化されたリモート取材についてである。

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