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新潟はなぜ、どこで間違ってしまったのか? 相次いで発覚した不祥事の背景を考えてみる

 アルビレックス新潟のファビオとペドロ・マンジーの両選手が、道交法違反(酒気帯び運転)で契約解除となった月曜日の夜、このようなツイートをしたら、多くのリアクションをいただいた。すると翌日、交際相手へのDVが週刊誌で報じられたことを受けて、今度はベガルタ仙台の道渕諒平が契約解除となった。「決して新潟だけの話ではない」と書いたことが、時を置かず現実に起こってしまい、私自身も動揺している。2日続けて3人のJリーガーが契約解除という、未曾有の状況をわれわれはどう受け止めればよいのだろうか。

 連続して発覚した不祥事ではあるが、もちろん安易に一緒くたで語られるべきではないことは重々承知している。酒気帯び運転とDVを同列で扱うことも、厳に慎むべきであろう。しかしながら2つの不祥事には、いくつか共通点があるのも事実。事件発覚後のクラブの対応に、重大な瑕疵があったこと。処分が決定するまでの間、当該選手が試合に出場し続けていたこと(マンジーは除く)。そして事件が明るみになったことで、当該クラブやJリーグのイメージが大きく毀損されたこと。

 もっとも仙台に関しては、あまり情報を持ち合わせていないので、これ以上の言及は控える。その代わり新潟については、こちらにも書いたように長年ウォッチしてきたクラブだし、社長の是永大輔氏とは付き合いも長い。アルビレックス新潟シンガポールの社長時代から都度4回インタビューさせていただいたし、つい先月もお話を伺ってきたばかりだ。よって本稿は新潟に絞って考察するが、今回の件が「決して新潟だけの話ではない」ことは、あらためて強調しておきたい。

 まず、事件の経緯について。新潟の公式サイトが出した是永社長の会見議事録を読めば、おおよその推移が理解できるはずだ。問題点を整理すると、(1)事件発生の9月17日からクラブのリリースまで1カ月近く間が空いたこと。(2)Jリーグへの報告も遅れていたこと。(3)その間に当該選手が試合に出場していたこと。そして(4)2選手の「契約解除」という処分の是非、ということになろう。だが一番の問題点は、是永社長自身も認めるように、初動での「判断ミス」に尽きる。

 とはいえ、私が知っている是永社長は、決して判断が遅い人ではない。むしろ常に判断が素早く、冷静さと決断力に富み、ネガティブな情報も包み隠さず明らかにするというイメージが強い。コンプライアンスについても、時代に即した感覚を持ち合わせている。いつもの是永社長であれば、おそらく不祥事が発覚した時点で当該選手を謹慎させる、あるいはJリーグに相談の連絡を入れるといったアクションを起していたと思う。だが今回は、残念ながらそうはならなかった。その理由については、個人的に思い当たる節がある。

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