現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

宇都宮徹壱ウェブマガジン

著者 西部謙司が語る『犬の生活 Jリーグ日記』

 今週はこのほど新著『犬の生活 Jリーグ日記 ジェフ千葉のある日常』を上梓した、サッカージャーナリストの西部謙司さんにご登場いただく。西部さんといえば「戦術本」のイメージが強いが、長年にわたってジェフユナイテッド千葉の取材を続けてきた。スポーツナビでの『犬の生活』での連載開始は2008年から。しかし、ジェフ千葉関連の書籍は意外と少なく、07年に出版された『イビチャ・オシムのサッカー世界を読み解く』のみ。本書は、実に14年ぶりの「ジェフ千葉本」となる。

 それにしても奇妙な読後感だ。内容はサブタイトルが示すとおり、2020年の「ジェフ千葉のある日常」なのだが、それはすなわち「(コロナ禍での)ジェフ千葉のある日常」でもある。実際、第1節から第2節までの中断期間中、54ページにわたって書かれてあったのは現実の試合以外ばかり。コロナ禍の世情とか、過去に取材した試合の振り返りとか、ジェフの未来についても妄想とか、はたまたNetflixで視聴した映画の感想とか。この「脈絡のなさ」こそが、実はコロナ禍での日常だったとも言える。

 西部さんの新著は、確かに「サッカー本」のカテゴリーに入るのだが、著者自身は「日記」だという。かつて、アレックス・ファーガソンによる『監督の日記』という名著があったが、本書はサッカージャーナリストによるコロナ禍での日記。これはこれで将来、歴史的資料となるのではないか、というのが読後にまず私が考えたことだ。今回の西部さんへのインタビューは、前半を無料動画で、後半をテキストでお届けする。さっそく動画からご覧いただきたい。(2021年2月19日、オンラインで取材)

なぜ強化に継続性がない? なぜ出戻り選手が多い? ジェフ千葉への「7つの疑問」に西部謙司が答える!

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