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宇都宮徹壱ウェブマガジン

土地と共に生き続けるサポーターへのリスペクト 「47都道府県のフットボールがある風景」より

 3月から再開した「白地図を塗りつぶす」旅は、久々の日本代表の取材でいったんお休み。先週は横浜で行われた日韓戦と東京でのU-24代表のアルゼンチン戦を取材してきた。コロナ禍で行われる代表戦ゆえ、入場者数の上限は1万人となり、Jリーグと同じく声を出しての声援は禁止されていた。歌声もなければ大旗も出ない代表戦。それは(仕方がないとはいえ)、想像していた以上に奇妙なものであった。その一番の原因は、やはりホームとアウェーのサポーターが不在だったことに尽きると思う。

 今週も、現在準備中の写真集『47都道府県のフットボールがある風景』(仮)に掲載予定のコラムをWM会員に先行してお届けする。本書では47都道府県の紹介とは別に「旅とフットボール」というテーマで5本のコラムを書くことになっている。ここまで「移動」「スタジアム」について書いてきたが、今回のテーマは「サポーター」。とはいえ、本稿も通り一遍のサポーター論でお茶を濁すつもりはない。今回は「旅」と「土着」いう視点に立脚しながら、私自身が取材を通して感じたことを論じることにしたい。

 地方都市のスタジアムを訪れて、いつも楽しみにしているのが、ホーム側のサポーターが発するチャントや応援のリズムである。残念ながら今は、コロナ対策で声を出しての応援は禁じられているが、以前はどのスタジアムに行っても「ご当地感」あふれる応援を愉しむことができた。たとえば、ラインメール青森なら「らっせらー、らっせらー」、FC琉球なら「いーやさっさ、いーやさっさ」。ラインメールはJFL、琉球はJ2の所属。いずれも全国リーグなので、こうしたチャントを現地に行かずとも耳にした人も少なくないだろう。

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