宇都宮徹壱ウェブマガジン

Jリーガーのパフォーマンスを食からサポート みとまり(フードトレーナー)

 本題に入る前に、ハフコミの告知をさせていただきたい。

 来週月曜日(5月17日)20時より、データスタジアム株式会社フットボール事業部プロデューサーの藤宏明(ふじ・ひろあき)さん、そして同アナリストの高橋朋孝(たかはし・ともたか)さんをお招きして、同社が開発したスポーツ映像分析アプリ『MY TAGTIC(マイタグティック)』についてのウェビナーを開催する。まずはこちらの動画をご覧いただきたい。

 このMY TAGTICは(1)スマートフォンなどのデバイスで撮影した試合動画をその場でタグ付けし、(2)タグ付けしたシーンを簡単に再生してメンバー間で共有でき、(3)操作も簡単で料金プランは最低月額500円から。これがあれば、ハーフタイムで動画を共有しながらの修正が可能となり、予算やリソースが不足しているハーフウェイカテゴリー向きとも言えよう。20時からの第1部は、YouTubeライブで無料公開されるので、興味がある方はぜひご参加いただければ幸いである。

 さて、本題。先日Number Webにて、長谷部誠らフランクフルトの選手を支え続けた、鍼灸師の黒川孝一氏に関する記事が掲載されていた(執筆したのは『フッスバルラボ』の中野吉之伴さんである)。長谷部が偉大なフットボーラーであることは、誰もが認めるところであるが、その輝かしいキャリアは彼ひとりの努力で達成されたものではない。彼の周りには黒川氏以外にも、さまざまな分野のプロフェッショナルが「黒子(くろこ)」として支えていたはずだ。

 今回ご登場いただくみとまりさんは、アスリートを食からサポートする「フードトレーナー」である。彼女が「パートナー」と呼ぶクライアントを列挙すると、大久保嘉人、杉岡大暉、西村拓真、三竿雄斗と錚々たる名前ばかり。Jリーガーを食事面でサポートする職種としては、クラブ専属の管理栄養士がまず思い浮かぶ。みとまりさんの場合、クラブの枠を超えて、多くの一流Jリーガーから信頼されている点が、まず目を引く。

 彼女のポジションや仕事がユニークなのは、それだけではない。血液型やポジションなどによって、きめ細やかなサポートやアドバイスをしていること。月に一度は必ず選手と面談を行い、パフォーマンスを確認するために試合会場にも足を運ぶこと(ちなみに彼女は福岡の北九州在住)。そして選手が嗜好品を口にするのを、闇雲に禁じるのではなく「こうすればリカバリーできますよ」と柔軟にアドバイスできること。みとまりさんの話を聞いていて、私の中で「食からサポートする」イメージは、良い意味での軌道修正を迫られることとなった。

 今回のみとまりさんへのインタビューは、フードトレーナーという職業と彼女自身のパーソナリティを広く知っていただくべく、前半部分はYouTube動画での公開とすることにした。知っているようで意外と知らない、Jリーガーを「食からサポート」する仕事について、理解を深める一助となれば幸いである。なお今回、みとまりさんに引き合わせていただいたライターのFujicoさんには、この場を借りて御礼を申し上げる次第だ。(収録日:2021年4月13日@東京)

「パートナーを最高に輝かせることが私の役割」 フードトレーナーみとまりがいつも黒を着る理由

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ