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「パートナーを最高に輝かせることが私の役割」 フードトレーナーみとまりがいつも黒を着る理由

 今週は、大久保嘉人、杉岡大暉、西村拓真といった一流Jリーガーを食で支える、フードトレーナーのみとまりさんにお話を伺う。前半部分の動画篇に続き、後半部分のテキスト篇では「アスリートと食」について、より深堀りしていくことにしたい。

 みとまりさんは、福岡県北九州市生まれ。2008年よりドイツでパーソナル栄養学の現場修行、そしてアメリカで血液栄養の研究に携わる。みとまりさんが他の管理栄養士と異なり、可能な限りフットボールの現場にも足を運んだり、血液検査の結果に基づいた食事の提案を行ったりするのは、こうした経歴が大きく影響している。

 一方で(動画篇でも語っていたことだが)、みとまりさんは選手に対して「これは食べちゃだめ!」という態度は、なるべく採らないようにしている。エスナイデル監督時代のジェフユナイテッド千葉では、厳しい食事制限が話題になったが(参照)、今回のインタビューではその是非についても質問している。それに対する彼女のソリューションは、まさに目からウロコ。ジェフサポにも必読の内容となっている。

 なお、みとまりさんはYouTubeチャンネルでも定期的に情報を発信しているし、昨年にはカンゼンより『パーソナルフードトレーニング 10代スポーツ選手のための 最先端の栄養学に基づく新しい食事バイブル』を上梓している。今回のインタビューで興味を持たれた方は、ぜひともアクセスしていただきたい。(取材日:2021年4月13日@東京)

※TOP写真提供:みとまり氏

<目次>

*ドイツでフットボール、アメリカで血液栄養を学ぶ

*「食べちゃだめ!」よりも「どうリカバリーするか」

*女優の国生さゆりさんからアドバイスされたこと

写真提供:みとまり氏

ドイツでフットボール、アメリカで血液栄養を学ぶ

──ここからは、みとまりさんがフードトレーナーになるまでの歩みを振り返っていただきたいと思います。もともと食べることに、強い関心があったのでしょうか?

みとまり そうですね。小学生の頃から食事というか、作ることに興味がありました。私は三姉妹の長女なんですが、母がいろいろ教えてくれたこともあって、料理するのが大好きでしたね。特に餃子のひだをきれいに作るのを楽しんでいました(笑)。

──ということは、将来は料理を作る人になりたかった?

みとまり それが子供の頃は、お医者さんとか看護師さんとか、医療に携わりたいと思っていたんですよね。というのも、大人が読むような人体の図鑑を買ってもらって、それをずっと飽きずに読んでいたんですよ。特に、静脈と動脈がどう流れているかという解剖図が大好きで(笑)。

──みとまりさんは選手の採血をして、そこから食事のアドバイスをされるそうですが、食べ物と血液が好きだったことが、今の仕事につながったということでしょうか?

みとまり 自分では気づかなかったんですが、ちゃんと今につながっていますね(笑)。

──その後は医療系の学校に進学されたのですか?

みとまり いえ、栄養と心理の分野を勉強しました。ただし国内での勉強にとどまらす、世界で仕事ができるフードトレーナーを目指そうと思っていたので、大学卒業後にドイツで働くことにしたんです。なぜドイツだったかというと、サッカーが大好きだから(笑)。熱狂的なファンだったわけではないですけど、東京で生活していた時にはJリーグをわりとスタジアムで見る機会がありましたね。

──なるほど。その時から、いずれサッカーに関わる仕事がしたいと思っていたんですね? ドイツはどちらで働いていたんですか?

みとまり フランクフルトでした。長谷部(誠)選手が来る前でしたけど、現地のフットボールの現場でいろいろ学ばせていただきながら、日本食レストランで働いていましたね。

──フランクフルトは、わりと日本人が多いとはいえ、それでも刺激的な毎日だったと思います。いろいろと今のお仕事に活かされている部分も多かったのでは?

みとまり そうですね。サッカーに対する熱量といいますか、ドイツではサッカーが文化として根付いているんだというのを、肌で感じられたのは良かったですね。それこそ「フランクフルトが負けたら街中が荒れるから、ひとりで出歩かないように」とか(笑)。あとは、現地の選手と触れ合う機会が得られたのも、今となっては財産になりましたね。

──ドイツでの生活を終えてから、今度はアメリカに渡ります。この時は留学ですか?

みとまり そうです。血液栄養の勉強が目的でした。現地で1年弱学んで、その後は行ったり来たりという感じですね。

──フードトレーナーのみとまりさんは、血液の分析に基づいてアドバイスをされるのが管理栄養士との一番の違いですよね。みとまりさんが血液にこだわる理由は、どこにあるのでしょうか?

みとまり 私たちは両親から半分ずつ、血液を受け継いでいるんですよね。父親と母親、それぞれの個性や遺伝子を受け継いでいるわけで、それを血液分析から紐解いていくと、いろいろ興味深い発見があるんですよ。初めてお会いするパートナーさんにも、必ず血液型を聞くんですね。ですから、最初は「血液型占いの人」と思われていたみたいで(笑)。もちろん今は「血液を分析してくれる人」と認識されるようになりましたが。

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