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宇都宮徹壱ウェブマガジン

サンガスタジアムの芝生はなぜ汚されたのか? 誰も責任を取らない聖火リレーから見えるもの

 普段は温厚なパーソナリティで通っている私だが、先日Twitterで衝撃的な画像を目撃し、久々に怒りのRTを連発してしまった。

 京都サンガF.C.のホームスタジアム、サンガスタジアム by Kyocera。昨年オープンしたばかりの美しいピッチが、5月30日に行われたヴァンフォーレ甲府戦で無残な姿を晒すこととなり、SNS上では時ならぬ炎上案件となった。なぜ、こんなことになってしまったのか。こちらをご覧いただければ、理由は一目瞭然である。

 そう、先月25日と26日に開催された、東京五輪の聖火リレーである。京都での聖火リレーは当初、府内16市町で行われる予定だったが、緊急事態宣言を受けて公道での開催を中止。その代わりにサンガスタジアムにて、クローズドな形で開催されることとなった。問題は、聖火ランナーのみならず、報道や大会関係者を乗せた車両2台が、2日間で20周(約160分間)走行し続けたこと。結果として車両が通ったピッチには、茶色く変色したトラック状の帯が浮かび上がった。この状況を見て、平然としていられるフットボールファンは、おそらく皆無だろう。

 本件について、私が思うところは最後にまとめて述べる。その前に取材者としてなすべきは「サンガスタジアムの芝生はなぜ汚されたのか?」について、事実関係を明らかにすることである。私が特に知りたかったのは、以下の4点。

1)公道での開催が中止になった聖火リレーは、なぜサンガスタジアムで行われたのか?

2)なぜトラックがある西京極(たけびしスタジアム京都)で開催されなかったのか?

3)中継車がピッチを走ることのリスクは想定されなかったのか?

4)「500万円」とされる修復コストは誰が負担するのか?

 これらの疑問を当事者にぶつけるべく、まずはサンガスタジアムの事務所に電話してみた。対応した女性スタッフは「すみません、私どもからは何も申し上げらません」と、予想通りの反応。そこで、京都府の担当部署がどこなのか尋ねると、文化スポーツ施設課の電話番号を教えてくれた。お礼に加えて「サンガスタジアムのピッチが、1日も早く回復することを願っています」と伝えると、電話口から「ぜひ、またいらしてください」と、はんなりとした言葉が返ってきた。

 続いて文化スポーツ施設課に電話すると、40代と思しき男性の担当者が対応してくれた。こちらの疑問を最初に伝えると、1)から3)については「スポーツ振興課にお聞きになったほうがいいですね」。そこで4)についてのみ、答えていただいた。

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