宇都宮徹壱ウェブマガジン

スポーツの「新しい何か」に出会える場所 「中の人」が語るnoteの可能性<2/2>

スポーツの「新しい何か」に出会える場所 「中の人」が語るnoteの可能性<1/2>

<2/2>目次

*すべてのJクラブのnote記事が一度に見られるように!

*今後は「読者がコンテンツにお金を払っていく」時代に

*「サッカーだけ」「野球だけ」というのはもったいない

すべてのJクラブのnote記事が一度に見られるように!

──サッカーファンのコンテンツでいうと、戦術系、選手寄り、チーム寄り、遠征先のグルメといったように、様々なジャンルに分かれると思いますが「サッカーファンはこんな風にnoteを活用すると楽しいですよ」というのを、この機会に提案して頂けますか?

藤里 自分の好きなチームや選手に対して、定点観測するということですね。例えば川崎フロンターレの試合を毎試合見て書いていくことで、記事が貯まります。開幕したての頃、20節ぐらいの頃といったように、後から振り返ると変化がわかって、とても面白いので、ぜひ定点観測はお勧めしたいです。

──なるほど、番記者のような感じですね。

藤里 おっしゃる通りです。サッカーはシーズンの中で、チームや選手が変化していくスポーツなので、それを追いかけるのはとても面白いなと思います。Jリーグに限らず、海外サッカーでも定点観測記事を書くファンは結構いらっしゃいますし、例えば奈良クラブとか、いわきFCをずっと追いかけている方もいらっしゃいます。

──奈良クラブは見ましたが、いわきFCもいるのですね。

藤里 そうです。それから、試合相手側のサポーターが書いた記事を読むのもおもしろいですよ。たとえば、鹿島対川崎の試合があったとしたら、鹿島のファンは川崎ファンが書いた記事を読んでみるんです。相手側の視点から自分たちのチームが見えてきます。

──ファンが書くものもそうですが、自分が出場した試合について、選手自身が書いているものも面白いですよね。

 藤里 実際、そういうのはありますよ。有料ではありますけど、徳島ヴォルティスの渡井理己選手が、試合の一場面を切り取って自分で解説するというのをやっています。徳島はかなり戦術的なことをやっていますが、内容もしっかり整理して書かれているので、戦術マニアにはたまらない内容になっていると思います。試合後に更新されるので、これを読んでからもう1回DAZNで試合を観ることができますよね。

──2004年くらいから、サッカー系のブログが、たくさん増えたときに、ありとあらゆるJリーグ、Jクラブ系のブログを集めたサイトを作った人がいました。でも今は、noteにアクセスすれば、誰かしら必ず昨日の試合について書いているし、戦術を分析しているし、さらに言えば選手自身が語っているわけですよね。ものすごく便利な時代になりました。こうなると、もうサッカーライターは必要のない商売になってしまうのかもしれないですね(苦笑)。

藤里 まさに今おっしゃられたことは、現在進行中です。今はJリーグでまとめているので、なかなか自分のチームの記事だけを探すのは手間がかかりますが、今後Jリーグに関しては、全チーム分のページを作ろうとしています。宇都宮さんも利用されていますが、noteの記事をまとめる「マガジン」という機能を使えば、各チームのファンが記事を見つけやすくなります。

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