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なぜ浦和レッズのショルツは日本に入国できていないのか? 行政書士が指摘する「五輪優先」と水際での不備<2/2>

なぜ浦和レッズのショルツは日本に入国できていないのか? 行政書士が指摘する「五輪優先」と水際での不備<1/2>

<2/2>目次

*日本の水際対策が「非常に整備が遅れている」理由

*東京五輪の無観客開催は「状況の好転」となるか?

*《アレクサンダー・ショルツ選手についての見解》

日本の水際対策が「非常に整備が遅れている」理由

──今回の長友さんへの取材ですが、直接的なきっかけとなったのが、浦和レッズへの移籍が決まったアレクサンダー・ショルツという選手が入国できていないことです。新規で入国する外国人選手が、一律で入国できないわけではないことは、オリックス・バファローズのダレン・スパークマン選手が6月23日に入国していることからも明らかです。この違いというものは、何によって生じたのでしょうか?

長友 先ほども申し上げましたが、プロ野球はOKでサッカーはダメという話ではありません。たとえばカターレ富山の新外国人選手(マテウス・レイリア・ドスサントス)がチームに合流していますから。この件については、法務省と外務省に問い合わせをしておりまして、私なりの考えを文書にまとめましたので、あとでお渡しします。ただ、ショルツ選手が入国できない理由について、現時点で考えられることは2つしかありません。

──といいますと?

長友 まず何らかの理由で、クラブ側からスポーツ庁への交渉が遅れてしまったこと。もしかしたら、COE(在留資格認定証明書)を取得するのに、手間取ってしまったのかもしれません。もうひとつ考えられるのは、契約上の問題でしょうね。

──政府側の事情というのは考えられませんか?

長友 それも考えられますね。実際、オリックスや富山の選手が入国できたあと、つまり6月後半から五輪の選手入国に手一杯になっていますから。「五輪と関係ない外国人選手は入れたくない」ということで、新規入国者をストップさせた可能性は十分に考えられます。

──東京五輪が終わったら、そうした締め付けは緩和されますか?

長友 それはコロナの感染状況によると思うんです。今回の緊急事態宣言で、8月中旬くらいに新規感染者数がガクンと減ってくれば、スポーツ庁も前向きに検討すると思います。逆に高止まりのままですと、引き続き入国は厳しくなると思います。

──つまり、すべてはコロナの感染者数次第ということですね? あらためて行政書士という立場から、長友さんのご意見を伺いたいと思います。海外からの入国に関して、日本の検疫体制というものをどう評価されていますでしょうか?

長友 非常に整備が遅れていると思います。コロナ禍になって、すでに1年半が経ちますけれど、いまだにしっかりした検疫体制が整備されていないんですよね。まず、空港の検査はPCR検査でなく、抗原定量検査がメインであるというのがひとつ。それと14日間の隔離措置についても、きちんと管理できてきない。それ以外にもいろいろ問題点があって、入国時に(コロナの)陰性証明を提出するんですけれど、国によっては偽造の書類が横行しているんですよ。

──え、そうなんですか?! それって、まずくないですか?

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