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宇都宮徹壱ウェブマガジン

「福山シティFC✕いぬゆな」で何が生まれるのか? ハーフウェイクラブのSNS発信を考える<1/2>

 長年、縦方向(カテゴリー)と横方向(地域)を広範に取材していると、時おり「え、そことそこがくっつくの?」という事例に遭遇し、取材を通して両者を知る数少ない立場から、思わずニヤリとすることがある。たとえば、こんなツイート。

「いぬゆな」こと沼田宗一朗さんは、ジェフユナイテッド千葉のサポーターであり、マスコット界隈でも有名人。現在はSNSコーチ取締役本部長として、企業のSNS発信をコーチするお仕事をしている。そして小林彩海(さみ)さんは、福山シティFCの若き広報スタッフ。どんな経歴を経て福山シティにジョインしたのかについては、こちらのnoteをご参照いただきたい。 

 当WMをご覧いただいている方なら、いぬゆなさんと福山シティはどちらもお馴染みであろう。SNS発信のエキスパートと、広島第2のJクラブを目指す県リーグクラブ。この両者がかけ合わさることで、どんな面白いことが起こり得るのか? それを明らかにするのが、このインタビュー取材の目的である。

 折しも、本稿の最終確認をしていたさなか、福山シティで新型コロナの陽性反応者が出てしまった。起こったことは残念であったが、リリースのタイミングと発信の的確さに関してはJクラブにも引けを取らないものが感じられた。これもまた、いぬゆなさんのコーチングのたまものなのかもしれない。(取材日:2021年8月19日、オンラインにて実施)

※小林さんのワンショット写真は、いずれも福山シティFC提供

<1/2>目次

*「ちゃんと働くと、こういう顔になるんだな」

*両者を引き寄せた「弱者の戦略」としてのSNS活用

*「試合に負けた時のツイートをどうするのか」問題

 ■「ちゃんと働くと、こういう顔になるんだな」

 ──小林さん、いぬゆなさん、今日はよろしくお願いします。本題に入る前に、まずはいぬゆなさんの近況から伺いたいと思います。昨年4月にじっくりインタビューさせていただきましたが(参照)、その時に新会社設立のお話をされていました。最近はTwitterでのご自身の発信も目に見えて減っていますが、やはりお忙しいのでしょうか?

沼田 お察しの通り、Twitterやっている場合じゃないよという状態です(苦笑)。SNSのコーチングサービスという特性上、リモートをメインにサービス提供を行っていまして、社員のみんなと顔を合わせる機会もほとんどないです。社内と社外でオンラインミーティングがびっしりという状況ですね。実は7月から、四谷にシェアオフィスを借りたんですよ。でも、通勤ってわりと時間がかかるんだな、ということを実感する今日このごろです(笑)。

──なるほど(笑)、たしかに忙しそうですね。株式会社SNSコーチの正式な設立と社員数教えてください。

沼田 登記が完了したのは、昨年の7月1日です。代表取締役と取締役の僕、そして社員4人。合計6人がフルコミットで、他に業務委託の方を含めると15人くらいですね。

──これまで個人でビジネスをすることはあっても、人を使う立場になるのは初めてだと思います。それから出勤も。新しい環境に身を置くようになって、どのあたりに心境の変化を感じていますか?

沼田 当たり前の話ですが、やっぱり責任感は生まれましたね。フリーランスとして、ひとりで仕事をしていた時も、もちろん責任感をもってやっていました。ただし、組織として仕事をするようになったので、今は「自分はこれが苦手なので、お願いします!」と、はっきり言えるようになりました。逆に、僕が他の人より長けていることもあるわけで、そこは上手く役割分担ができるようになりましたね。

──大変そうですが、手応えも感じている様子が伝わってきます。ここまでの話を聞いて、小林さん、いかがですか? 

小林 オンラインで打ち合わせのたびに、沼田さんがやつれているんですよね(苦笑)。何となく、お忙しいんだろうなって思っていたんですけれど、先ほどのお話を伺って納得しました。

沼田 やつれてはいるんですが、体重は増えています(笑)。それは単に、コロナ禍で出歩かないことが大きいと思うんですが。

──やつれたというか、顔つきがとても精悍になった印象です。

沼田 銀行に勤めている、大学の同期とかにたまに会うと「すごくおっさんになったな」と思っていたんですよ。でも、今となっては「ちゃんと働くと、こういう顔になるんだな」と実感しています(苦笑)。

──ところで、愛するジェフユナイテッド千葉との関係は、その後いかがでしょうか? 個人でのスポンサーは続いているんですか?

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