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宇都宮徹壱ウェブマガジン

幻に終わった「シティ対決」両クラブ代表が語る「現状とこれから」 大栗崇司(栃木シティFC)✕岡本佳大(福山シティFC)<1/2>

 本来ならば、今週土曜日が開幕日だった。第57回全国社会人サッカー選手権大会。そう、栃木県で行われるはずだった全社である。今年の全社は、面白そうなカードが目白押し。とりわけ、関東1部の栃木シティFCと広島県1部の福山シティFCによる「シティ対決」が、1回戦で実現したことについては多くのハーフウェイファンが色めき立った。

 この両クラブについては、当WMの読者であればすでにお馴染みであろう。栃木については、昨年にオープンしたCITY FOOTBALL STATIONレポート。一方の福山については、SNS発信に関するインタビュー記事を掲載したばかりである。

 そんなわけで当WMでも、この両クラブの対戦を心から楽しみにしていたのだが、コロナ禍の影響で大会中止が決定。「シティ対決」は幻に終わってしまった。あまりにも残念! ピッチ上での対戦は見られなくなったが、この顔合わせで何かができないだろうか? そこで浮かんだアイデアが、両クラブの代表による対談企画である。

 栃木の大栗崇司代表は、1983年生まれの38歳。福山の岡本佳大代表は、1989年生まれの32歳。最近のハーフウェイカテゴリーは、30代の若きクラブ経営者の台頭が目覚ましい。これが初対面となる、大栗代表と岡本代表。当WMだからこそ実現した、この魅力的な顔合わせを、どうか最後まで楽しんでいただきたい。

 なお、私が主催するハフコミ(ハーフウェイオンラインコミュニティ)でも、10月4日に「全社特集」のウェビナーを開催している。当日のYouTube Liveのアーカイブを残してあるので、ご興味がある方はぜひ! 次回のハフコミウェビナーは、11月中旬に「地域CL特集」を予定している。こちらも楽しみにお待ちいただきたい。(2021年9月24日、オンラインにて取材)。

<1/2>目次

*2つの「シティ」それぞれの印象とは?

*突然の全社中止発表をどう受け止めたか

*もしも「シティ対決」が実現していたら

 ■2つの「シティ」それぞれの印象とは?

 ──今日はよろしくお願いします。本題に入る前に、それぞれのクラブの近況から伺いたいと思います。まずは栃木シティFCの大栗さん。なんだか関東リーグ、えらいことになっていますね!

 大栗 こうなる予定はなかったんですけれど(苦笑)。9月に入ってから、まずブリオベッカ浦安に負けて、それからクリアソン新宿とVONDS(市原FC)にも負けて、そこからゴタゴタしてしまっています。

──のちほど触れますが、今回の地域CLでは全社枠がなくなってしまいました。栃木は現在3位ですが、最終的に1位になれば文句なし、2位でもJリーグ百年構想クラブが優遇されるルールにより、地域CLには出場できます。

大栗 そうです。加えて僕らはまだ、浦安との直接対決は残していますし、VONDSよりも1試合少ないですからね。ですので、残り3試合、シンプルに3連勝すれば問題ないです。

※編集部註:栃木シティFCは10月3日のブリオベッカ浦安戦に敗れたため、今季の地域CL出場はならず(参照)

 ──つづいて福山シティFCの岡本さんにお聞きします。福山の最近のトピックスといえば、名古屋グランパスの松岡ジョナタン選手が、育成型期限付き移籍となりました。J1から県リーグクラブへの移籍というのは、かなり異例なことだと思うのですが。 

岡本 もともとジョナタンは、われわれもリストアップしていた選手だったんです。所属は名古屋ですが、過去3シーズンはすべてレンタルで、今季はカマタマーレ讃岐でプレーしていたんですね。讃岐さんとは、よくトレーニングマッチをさせていただいていまして、われわれのフットボールスタイルにマッチする選手だなと。それと今季、9番を付けていたソン・ホギョンが、兵役のため退団が決まっていたんです。それもあって、新しいFWを獲得しなければならないところで、この話がまとまりました。

(残り 4365文字/全文: 5971文字)

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