えとみほさんが「こちら側」に来て起こったこと Jクラブフロントの去就が注目されることの意味
突然の発表だった。栃木SCの江藤美帆(えとみほ)さんが、取締役を任期満了で退任。4月23日のカンセキスタジアム栃木での横浜FC戦が最後の出社日だったようだ。
https://twitter.com/etomiho/status/1518522960184705024
このツイートには、300以上のコメントが表示されていて、その半数がえとみほさんによる返信。ひとつひとつの心のこもったメッセージからは、単に「仕事ができる」とか「インフルエンサー」だけでない、えとみほさんの本質を見る思いがした。かくいう私は140文字のコメントではなく、2500文字のコラムで表現しようと思う。
思えば私が、初めてえとみほさんにお会いしたのは、今からちょうど4年前の2018年4月。場所は、東京・渋谷のヒカリエにあるカフェであった。ダメ元でインタビュー取材をお願いしたら、あっさりOKをいただいたのだが、当時のえとみほさんはまだサッカー業界の人ではなかった。このインタビューの際に「実は私、栃木SCで働くことになりました」と聞かされて、度肝を抜かれたものである。
その後、栃木のみならずJリーグにも新風を吹き込み、多くのメディアにも登場したえとみほさん。そんな中、彼女がサッカーメディアで初めて取材を受けたのが当WMだったことは、私にとって密やかな誇りとなっている。なぜ、Jクラブフロントの去就が、これほどまでに注目されたのか? それは、えとみほさんが「こちら側」に来たことで、Jリーグに何がもたらされたのかを思い出せば、自ずと答えは見えてくるだろう。
先に結論めいたことを書くと、サッカー(スポーツ)界における「えとみほ効果」は、以下の4つに集約されると考えている。
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