宇都宮徹壱ウェブマガジン

FC大阪が花園に1万人を集めたことの意味 3桁が常態化したJFLに光明は見えるか?

 今週は久しぶりにJFLについて書くことにしたい。6月19日の日曜日、FC大阪と鈴鹿ポイントゲッターズの試合が、東大阪の花園ラグビー場第1グラウンドで行われて話題になった。

 花園といえば「ラグビーの聖地」であり、2019年のラグビー・ワールドカップでは会場のひとつに選ばれていた。FC大阪と花園の関係性については、以前こちらに書いたとおり。花園には第1から第3までグラウンドがあるが、第1はワールドカップで使用されている。ついにFC大阪は「聖地」のピッチに立ったのである。

 だが、それ以上に話題になったのが、この日の公式入場者数。何と1万2152人で、1999年からスタートしたJFLで歴代4位の多さであった。ちなみに、鈴鹿のカズはベンチ外。FC大阪は、お世辞にも人気クラブとは言い難いので、単純に「ラグビーの聖地でのJFL」に魅力を感じたファンが、少なからず駆けつけたのであろう。

 残念ながら私はこの試合を取材していないのだが、JFLの事務局から過去24シーズンで入場者数が5000人を越えた試合のリストが送られてきた。このリストを眺めてみて、いろいろ興味深い事実が浮かび上がってきたので、今日はそのことについて書いてみたいと思う。これまで、JFLで5000人を越えたのは115試合。このうち、1万人を突破した15試合を並べてみた。

 

 いかがであろうか? それなりに長くJFLを観戦している方であれば、このリストからいろいろと発見があるのではないだろうか?

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