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「チャナティップ不在」の苦境を乗り越え、UAE撃破で首位浮上! 19歳の新星エカニットが1G1Aの活躍【タイ代表W杯予選レポート/2次予選③UAE戦(H)】

©FOOTBALL THAILAND

ティーラトンはスタメンに復帰

初戦で東南アジア最大のライバルであるベトナムとホームでスコアレスドロー、第2戦はアウェイでインドネシアに3対0と快勝を収めての第3戦。ホームに強敵UAEを迎えた西野タイは、「チャナティップ不在」という大きな問題を抱えていた。

チャナティップが本格的に台頭して以来、彼を欠いた時のタイ代表は半ば「別のチーム」となってしまう状態が続いてきた。足元の技術を生かしたパスサッカーで最終予選進出を果した前回大会でも、チャナティップ不在の試合ではタイらしい攻撃のリズムは生まれなかった。この4年間でチャナティップがさらに特別な選手へと飛躍を遂げたこともあるが、「チャナティップ不在時」の問題は克服されていなかった。

さらに今回はMFティティパン・プアンチャン、右SBトリスタン・ドーらの主力も負傷で選外。さらに招集後にも左SBティーラトン・ブンマータンをはじめ複数の負傷者が出て、不安材料の多いチーム状況だった。だが、招集後に負傷した選手たちは順調に回復し、試合前日の会見では西野監督も「なんとかほぼ全員がいい状態で迎えられる」と語っていた。

2連勝でグループ首位に立つUAEとの大一番に、西野監督が選択したスタメンは以下の通り。チャナティップのポジションには好調の20歳のMFスパチョーク・サラチャートが入り、トップには怪我から復帰したティーラシン・デーンダー。左アタッカーには売り出し中の19歳、エカニット・パンヤーが配された。負傷していたメンバーではティーラトンがスタメンに復帰した一方で、DFパンサー・へーミブーンと右SBナルバディン・ウィーラワットノドムはベンチスタートとなった。

【タイ代表スタメン】

全員でチャナティップの穴を埋めたタイ

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