「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料記事】【ミニレポ】ネット裏自由席はいかが?

ネット裏からプロのゴールキーパーたちの臨場感ある練習が堪能できるのでお知らせしておこう。

今週の栃木SCのトレーニングは、河内総合運動公園の多目的運動広場側で行われており、写真のとおりゴールキーパーたちのグループがまさにすぐ目の前で飛んだり、跳ねたり、悔しがったり、にこやかに笑ったりしながら練習に励んでいるのを体感できる。

高校野球シーズンの甲子園ではネット裏の陣取り合戦で某団体が長年独占してしまい問題視されてきたようだが、栃木SCの“ネット裏”はまだ穴場スポット。

しかも今季からトップチームのスタッフ入りした楠本晃義GKコーチのトレーニング方法が結構ユニーク。甲子園のネット裏は問題になっているんだよなあなんて思いを巡らせていたら、楠本晃義GKコーチはまさに金属バットを持ち出してきて、準備していたバレーボールを次々とバットで打ち始めた。

ボールが軽いものだから、ボールの軌道がギュンギュン変わって、竹重、吉満、川田ら3人のGKたちは四苦八苦しながらボールに何とか飛びついて止めていた。ネット裏の特等席からはボールの軌道の変化に対するGKたちの瞬発的な反応が堪能できて、なるほどプロだなあと思わせてくれる。

楠本晃義GKコーチは川崎フロンターレの育成・普及部だったり、U12年代のトレセンだったり、栃木SCのアカデミーだったり、育成年代を対象にした指導キャリアが長く、子どもたちが喜ぶような、楽しみながらもトレーニングになるメニューがたくさん飛び出すようだ。

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