「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

「試合に使ってもらえるならばどこでもプレーする」栃木SC 佐々木勇人、J3での新たな挑戦。

G大阪時代の2008年にはアジアを制覇した輝かしいキャリアを持つ佐々木勇人も33歳、ベテランの域に達するなかでサッカーと向き合う日々を過ごしてきた。

昨季の京都サンガでは、チーム作りがあまりうまくいかず、さらに代わった指揮官が若手志向というなかで佐々木は限定的な出場機会にとどまっていた。

「今後オファーがJ3だけならばプレーするのは難しいかもしれない」

近しい人にはそんなコメントを漏らしていたという。が、今季、佐々木はJ3栃木にいる。考えが覆った背景にはどんなものがあったのだろうか。

 

栃木を1年でJ2に昇格させるという明確な目標ができた

 

――京都時代の最後のほうは次へ向けて思いが巡ったと思うんです。J3でのプレーは難しいかもしれないと話していた、その考えが覆ったというのはどういうことだったのかなと。

「本当に正直、引退も考えていましたが、そんなときに栃木が声をかけてくれたんです。僕のなかでは今季のJ3で栃木が一番J2に近いチームだと感じたこともありますし、やっぱりもう一度J2でプレーしたいという思いがあります。そのために栃木を1年でJ2に昇格させる、という明確な目標もできた。それが(考えが覆ったことの)理由の一番にあるところですね」

――引退しようと思った、というのはやりきった感があったということですか?

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