「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【ニュース】栃木SC 震度7を記録した熊本県益城町出身の坂田良太選手が現状を語る。

14日夜、震度7を記録した熊本県益城町は栃木SCの坂田良太選手が生まれ育った町。坂田選手は家族と遠く離れた栃木で眠れない夜を過ごした。

「地震を知ったのはテレビのニュースです。自分の町が震度7ということで本当に心配だったのですが、なかなか最初は電話が繋がらなかった。心配で心配で仕方がなかったです。連絡がとれたのは地震をニュースで知ってから5分後くらいです。電話は繋がらなかったけど、兄とLINEが繋がったので家族の安否は確認できました。少しホッとしたけど、まだ余震も続いているし、亡くなった方もいるので……」

自宅の倒壊は免れたが、余震が断続的に続くなか、家族は安全を考えて車のなかで一夜を過ごしたという。朝になって兄から送られてきた画像をみて坂田選手は地震を実感した。

「家のなかのテレビやタンスがぐじゃぐじゃに倒れていたし、道路にもヒビが入っていたんです。テレビのニュースをみても、ほとんど知っている場所ばかりが映っているし、友人の自宅は倒壊したと聞いたんで……正直、まだ心配ですね」

不安な気持ちを抱えたまま、坂田選手は15日のトレーニングに通常どおり参加。今週末の試合に向けてしっかり準備をした。今のところ帰郷する予定はないという。

「今回の地震で、いまの自分の生活は当たり前にあるものじゃないんだなと実感しました。まだ余震が続くなかで不安はたくさんあるけど、次の試合は郷土の皆さんに元気を与えられるように頑張りたいと思っています」

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