「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第13節G大阪U-23戦 “FW坂田”で厳しい試合をくぐり抜けた価値ある勝利。4連勝で暫定2位に浮上。(採点寸評付き)

2016明治安田生命J3リーグ第13節
2016年6月19日17時キックオフ 市立吹田スタジアム
入場者数 1,770人(※うち栃木サポーターは、ゴール裏約250人、メインに90人ほど)
天候 曇り、弱風
気温 25.7℃
湿度 65%
ピッチ 全面良芝、水含み

G大阪U-23 2-3 栃木SC
(前半2-2、後半0-1)
得点者:17分 廣瀬浩二(栃木)、28分 廣瀬浩二(栃木)、33分 呉屋大翔(G大阪U-23)、42分 西野貴治(G大阪U-23)、85分 坂田良太(栃木)

<スターティングメンバー>

◆栃木SC
GK 21 吉満 大介
DF 17 山形 辰徳
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 7 菅 和範
MF 8 廣瀬 浩二
MF 2 西澤 代志也
MF 30 本間 勲
MF 14 西谷 和希
FW 9 大石 治寿
FW 13 上形 洋介

控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 15 永芳 卓磨
DF 18 坂田 良太
MF 10 杉本 真
MF 20 山本 大稀
MF 41 佐々木 勇人
FW 11 ジャーン モーゼル

監督 横山 雄次

43分 上形→山本 56分 西谷→佐々木 82分 大石→坂田

43分 上形→山本
56分 西谷→佐々木
82分 大石→坂田

奇をてらう“FW坂田良太”の采配の意図

 

後半も15分過ぎ、G大阪U-23がボールを握って、外、中、外のリズムで攻勢をかけて栃木を自陣に張り付けにしていく。栃木はこれに最終ラインで弾き返す守備で応戦、セカンドボールを本間勲らが身体を張って拾いにいき、何とか凌ぐという展開が続く。しかし時折、カウンターにいけるシーンではトップの大石治寿にボールをつけて全体が前に出ていく。大石も身体をいっぱいに広げて起点となり、反撃の糸口を何度か作り出す。

まさに一進一退の攻防。スコアは22 だった。

 

82分、ベンチが動く。呼ばれたのはDF坂田良太。しかしこのとき守備陣は我慢強く耐えていた。ここで坂田を守備に入れるとなると無用にバランスを崩すことになる。

否、ベンチの意図は、坂田のFW起用。坂田がピッチに駆け出すと、代わった大石の位置にそのまま入った。

二試合前、鮮やかなバックヘッドから殊勲の決勝ゴールを決めたジャーン・モーゼルではなく、坂田良太。

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