【プレイヤーズコラム】栃木SC　5連勝の中心にいるキャプテン廣瀬浩二「ここまでやらなきゃ勝てないということをみんながわかっている」

2016年06月28日 11時52分　
カテゴリ：コラム
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もう誰もがわかっているだろうが、それにしても大した男である。

前節FC琉球戦の62分、廣瀬浩二が左サイドのスペースへランニング、後方の菅和範からボールを引き出すと、絶妙なワントラップから鮮やかな右アウトサイドで、後方から追い越していく西谷和希へとパスを繋げる。西谷はダイレクトで中へ折り返し、それに大石治寿が飛び込んで待望の先制ゴールは生まれた。

栃木の先制ゴールを生んだのはキャプテンの、冷静な戦術眼にもとづく献身的なランニングと、質の高いプレーが起点となったものだった。

「前節の（廣瀬）浩二もそうですが、守備でハードワークしたなかで浩二のいいところ、ああいう場面でボールに絡んで決定的な仕事をする。今日も前半、守備のタスクでハードワークしてくれていたんですけど、そのうえで後半はゴールに絡んでくれる。その意味で非常に頼もしく思っているし、助けてくれたなと思います」

若手に言及するときは決して甘やかさないスタンスをとる横山雄次監督も、ベテランの廣瀬が魅せたこの日のプレーには脱帽といった様子で、珍しく「非常に頼もしく思っている」と包み隠さない言葉で廣瀬を称えた。

廣瀬は言葉でおだてようとも自らを追い込み、同じレベル、いやそれ以上のプレーをやり続ける選手だという厚い信頼がそこにはある。

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