「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第16節YSCC横浜戦 課題を露呈しながら堅守で7連勝。しっかり修正し次節アウェーでの天王山に乗り込みたい。(採点寸評付き)

2016明治安田生命J3リーグ第16節
2016年7月10日17時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 4,753人
天候 晴れ、無風
気温 30.7℃
湿度 57%
ピッチ 全面良芝、乾燥

栃木SC 2-0 YSCC横浜
(前半2-0、後半0-0)
得点者:12分 菅和範(栃木)、45分+1 上形洋介(栃木)

<スターティングメンバー>

◆栃木SC
GK 21 吉満 大介
DF 17 山形 辰徳
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 7 菅 和範
MF 8 廣瀬 浩二
MF 2 西澤 代志也
MF 30 本間 勲
MF 14 西谷 和希
FW 9 大石 治寿
FW 13 上形 洋介

控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 15 永芳 卓磨
DF 18 坂田 良太
DF 38 宮崎 泰右
MF 10 杉本 真
MF 20 山本 大稀
MF 41 佐々木 勇人

監督 横山 雄次

51分 上形→宮崎 73分 廣瀬→佐々木 86分 大石→坂田

51分 上形→宮崎
73分 廣瀬→佐々木
86分 大石→坂田

 

表情を変えた前半と後半

 

相手は戦前の予想どおり、ある程度前からボールを奪いにきた。

栃木は、自陣で相手から奪ったボールをうまく繋げたときはビッグチャンスに、ロストしたときは防戦一方で耐えしのぐ時間に、それがはっきりとわかれる試合をしてしまった。J3記録タイ、そして、クラブ記録となる7連勝を飾りながらも課題が残るゲームとなった。

 

前半の流れは良かった。

中盤のセカンドボールを拾った西谷和希がドリブルで前へ運んでFKをもらったり、相手のビルドアップをハーフウェイライン付近で守備の網に引っ掛けてカウンターを仕掛けたり、そんな理想的な試合の入りのなかで迎えた12分、栃木は守備網に引っ掛けて奪ったボールを上形洋介、大石治寿と繋ぐ。この2トップの距離感もよかった。大石が中央で反転して左サイドへ展開し、西谷が左サイドの深い位置から左サイドバックの菅和範に戻すと、菅は左サイドからインサイドへボールを持ち込んで右足を振り抜く。シュートは相手GKの膝下を抜けるようにしてゴールマウスに吸い込まれた。6連勝の勢いを感じさせるような思い切りの良いシュート、そしてゴールだった。

 

(残り 4920文字/全文: 5802文字)

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