「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第27節カターレ富山戦 この土壇場で今季一番の出来。しかし大事なのは次。

2016明治安田生命J3リーグ第27節
2016年10月30日13時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 5,295人
天候 晴天、無風
気温 18.6℃
湿度 40%
ピッチ 全面良芝、乾燥

栃木SC 2-0 カターレ富山
(前半2-0、後半0-0)
得点者:10分 廣瀬浩二(栃木SC)、40分 宮崎泰右(栃木SC)

<スターティングメンバー>

◆栃木SC
GK 21 吉満 大介
DF 17 山形 辰徳
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 7 菅 和範
MF 38 宮崎 泰右
MF 2 西澤 代志也
MF 29 島川 俊郎
MF 14 西谷 和希
FW 8 廣瀬 浩二
FW 9 大石 治寿

控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 18 坂田 良太
MF 10 杉本 真
MF 41 佐々木 勇人
MF 6 古波津 辰希
FW 11 ジャーン モーゼル
FW 13 上形 洋介

監督 横山 雄次

62分 菅→古波津 83分 廣瀬→上形 90分 西谷→佐々木

62分 菅→古波津
83分 廣瀬→上形
90分 西谷→佐々木

書き込みもだいぶ増えてきた。戻るぞJ2!

書き込みもだいぶ増えてきた。戻るぞJ2!

気持ちが乗った積極的な守備から富山を圧倒

 

この土壇場でこのサッカーが出せるか、という今季一番の出来。

もう負けられない富山に対し、栃木の守備の圧力がねじ伏せた格好だった。

 

直近数試合は守備が後ろに下がってしまい、耐える展開が続いたがこの日は違った。立ち上がりから前線のFWMFの連動したプレスがはまり、中盤から前で引っ掛けてショートカウンターという形を何度も繰り出していた。

 

「廣瀬浩二という選手がFWに入る意味は理解して試合に入ったつもり」

 

大石治寿はいった。キャプテン廣瀬が絶え間のないハードワークで周りに守備の姿勢を示し、ファーストディフェンスのスイッチを入れると、すかさず周りがそれに続いていく。

 

「前からいこう、と口で言っても、前へいくスピードや迫力がないとボールは取れない。今日に関していえば、少し精神論になってしまうんですけど、いわゆるプレスの圧力、ボールを奪いたい、勝ちたい、負けたくない、というところが相手を上回っていて、前で奪える機会が多くなったのだと思います」(横山雄次監督)

 

左サイドの西谷和希は、

「(宮崎)泰右さんが右サイドでガンガンスピードで相手を追い回していて、そこで奪えて、そこからショートカウンターとか、相手が自分たちのサッカーをできないようにできていたと思います」

と、澄み切った、まるでジャニーズJrのようなキラキラとした笑顔で語った。だから逆サイドの俺も絶対にやってやると思った、と言わんばかりの表情だった。

 

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