「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第30節グルージャ盛岡戦 入れ替え戦こそ全員が強いメンタルで。

2016明治安田生命J3リーグ第30節
2016年11月20日13時キックオフ いわぎんスタジアム
入場者数 2,888人
天候 曇りのち雨、中風
気温 15.3℃
湿度 50%
ピッチ 全面良芝、乾燥

グルージャ盛岡 2-2 栃木SC
(前半1-0、後半2-1)
得点者:20分 谷口堅三(盛岡)、48分 大石治寿(栃木)、60分 大石治寿(栃木)、68分 畑本時央(盛岡)

◆栃木SC
GK 21 吉満 大介
DF 17 山形 辰徳
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 29 島川 俊郎
MF 38 宮崎 泰右
MF 2 西澤 代志也
MF 30 本間 勲
MF 20 山本 大稀
FW 8 廣瀬 浩二
FW 9 大石 治寿

控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 18 坂田 良太
MF 14 西谷 和希
MF 41 佐々木 勇人
MF 7 菅 和範
FW 11 ジャーン モーゼル
FW 13 上形 洋介

監督 横山 雄次

46分 西澤→菅 46分 山本→西谷 75分 廣瀬→ジャーン

46分 西澤→菅
46分 山本→西谷
75分 廣瀬→ジャーン

盛岡戦はゴール前に仁王立ち、再三のピンチを防いだ吉満大介。タフなメンタルな持ち主だ。入れ替え戦も期待したい。(写真 永島一顕)

盛岡戦はゴール前に仁王立ち、再三のピンチを防いだ吉満大介。タフなメンタルな持ち主だ。入れ替え戦も期待したい。(写真 永島一顕)

目の前にある目標を掴み取る、強い気持ちで

 

20日、J3リーグの最終節が開催され、栃木SCはグルージャ盛岡に2対2で引き分け。他会場では首位の大分トリニータがガイナーレ鳥取に42で勝利した。この結果、大分のJ3優勝が決まった。大分関係者の皆さんには心からお祝い申し上げたい。終盤、怒涛の連勝は大分の自力を感じさせるものでした。おめでとうございます。

 

栃木は今後、J2J3入れ替え戦に向かう。相手はJ221位となったツエーゲン金沢。元栃木の至宝、中美慶哉が鳥栖からレンタルで所属している金沢である。どんな運命のいたずらだよ、という話はさておき。

 

入れ替え戦に向けて大事なことを書いておきたい。

栃木は優勝を掴み取る、というテーマで相手に立ち向かうサッカーを掲げてラスト10試合を戦ってきた。目の前にある目標を達成する、それを自分たちで掴み取るんだ、という力強い前進をしながら優勝を手にするはずだった。

しかしそれが寸でのところですり抜けた。当然ながら自分たちに原因がある。

 

最終節のグルージャ盛岡戦。前半のピッチには、自分たちから優勝を掴み取るんだ、ということだけを考えてプレーすればいいものの、ミスをすることを恐れるとか、そういう余計な思考に左右されてしまっている選手が何人かいた。

 

当然、優勝が懸かった最終節でプレッシャーがかかるのはよくわかる。しかしそれは優勝を掴み取るんだ、という、いわば我武者羅な精神状態でかき消してしまうような、余計な思考など入り込まないような強い気持ちでプレーすることで、どうにでもなるものだと僕は考える。

 

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