「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【ニュース】高校サッカー 佐野日大の快進撃止まらず、ついに初のベスト4入り 第95回全国高校サッカー選手権大会

準々決勝で駒澤大学高校に逆転勝ち。チーム初となるベスト4入り

 

第95回全国高校サッカー選手権大会準々決勝

佐野日大(栃木) 2-1 駒澤大学高校(東京A代表)

 

5日、第95回全国高校サッカー選手権大会準々決勝が各会場で開催され、栃木県代表の佐野日大高校が、東京都A代表の駒沢大学高校と対戦し、2対1で勝利を収めた。

 

スコアレスの試合が動いたのは後半の62分。それまで最後列に5枚を並べる守備陣形で堅い守りを見せていた佐野日大だったが、途中交代で入った駒沢大学高校の米田泰盛に鮮やかなシュートをゴール左隅に流し込まれて先制点を許してしまう。

 

しかし、粘る佐野日大はここから反撃を開始。失点から4分後の66分だった。自陣でのフリーキックをゴール前に放り込むと、味方が競り勝ったボールに走り込んだ佐野日大の梅澤崚が2戦連続ゴールとなるシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。

 

その後はこの日のゲーム展開のとおり、駒沢大学高校がボールを保持し、佐野日大が堅いブロックを築いて応戦するという展開が続く。佐野日大は堅い守備を構築しながらも、時折、前線のFW野澤陸が長身を活かして身体を張ってボールをキープすると、それに伴って周りも鋭くタフに駆け上がり、カウンターからゴールを奪いにいく姿勢を何度も見せる。

 

その姿勢が実ったのは、後半アディショナルタイムの80+2分だった。途中交代で出場していた佐野日大の11番大熊啓太がゴール前で鮮やかなヒールパス、そのパスを受けた10番長崎達也が相手DFラインを突破、GKとの1対1を落ち着いて制して値千金の逆転ゴールを決めた。試合はその直後にタイムアップ。佐野日大が劇的な逆転勝ちでチーム初となるベスト4進出を決めた。

 

佐野日大は次戦、7日(土)14時20分から、埼玉スタジアムで群馬県代表の優勝候補、前橋育英と決勝進出を懸けて戦う。

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