「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【プレビュー】栃木SC J3第7節ギラヴァンツ北九州戦 あの借りを返すべき試合。

尾本敬はあの試合の悔しさを忘れていない。

7日のホームゲームでは毎年子どもの日恒例のカブトイベントも開催。

 

57日日曜日、GW最終日。栃木SCJ3リーグ第7節ギラヴァンツ北九州戦を戦う。現在、栃木SC33分、2連勝中、勝点12で暫定4位。対戦相手のギラヴァンツ北九州は、2勝12敗で勝点7、暫定10位。キックオフは13時、栃木県グリーンスタジアムにて。

 

俺たちはあの借りを返すだけのことはやってきた 

 

尾本敬の脳裏にはあの瞬間が今でも鮮明に焼き付いている。

2015年シーズン、第40節。栃木は残り3試合の時点でJ2最下位に甘んじていた。まさにJ3に降格するか否かの瀬戸際の状況で、アウェーで北九州戦を迎えた。場所は本城陸上競技場。試合前から雨がしとしとと降っていた。

 

後半アディショナルタイムまで栃木は廣瀬浩二と荒堀謙次(現山形)のゴールを守って1点をリードしていた。

しかし――。

それはラストワンプレーだった。北九州のCK。栃木ゴール前をボールが横切った。入った。北九州の同点ゴール。敵のストライカー小松塁が頭で押し込んでいた。

 

次の瞬間、栃木の選手たちがバタバタとその場に崩れ落ちていく。天を仰ぐ選手たちがいた。ディフェンスリーダー尾本敬は首を何度も横に振りながら苦笑いを浮かべていた。

 

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