「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【Column】栃木SC 連敗したあとに考えたこと。

湘南の選手たちは長崎に引き分けて泣いた

 

栃木SCは前節秋田戦、J3天王山に敗れ、今季初めて連敗を喫した。

チームが連敗を喫し、さてどうしたものかと悶々と考えるのだが、こういうときに内向きに考えるだけでは堂々巡りするだけ。少し外に目を向けて思案してみると、翻って、自分たちに足りないものが見えることがある。

 

目に留まったのはこれ。かつて横山雄次監督が右腕として仕えた、湘南ベルマーレの曺貴裁監督の記者会見のコメントが興味深い。以下、引用する。

 

J2第17節、湘南は直近の長崎戦で先行しながら追い付かれた。湘南は数々の決定機を外し、待っていたのは悔しいドロー決着だった。

 

「前半のうちに点を取れる場面が34回あった時に仕留められない。チームにとっての課題も依然ありますし、点取った時の戦い方、ボールのなくし方とか、エアーポケットのように失点してしまうところとか。それも全部実力ですが、ただ先週と違うのは少なくとも最初から最後まで相手のゴール前で、自分たちのゴール前で何かしなくちゃいけないという温度はありました。だから各自が勝負の責任を2割ずつは負っていたと思います。でもその結果できなかった。何人かの選手は泣いてましたけど、それはチームを成長させるために必要です」

 

(残り 2698文字/全文: 3230文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ