「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第15節G大阪U-23戦 自分の背後にいるマークのケアは? 3失点惨敗を招いたこれまでと変わらぬ守備の課題。

2017明治安田生命J3リーグ第15節

2017年7月2日18時キックオフ 市立吹田スタジアム
入場者数 1,043人(うち栃木サポーターはメインスタンドに約130人ほど)
天候 晴れのち曇り時々雨、弱
気温 29.0℃
湿度 52%
ピッチ 全面良芝、水含み

G大阪U-23 3-2 栃木SC
(前半0-1、後半3-1)
得点者:28分 上形洋介(栃木)、50分 妹尾直哉(G大阪U23)、57分 妹尾直哉(G大阪U23)、61分 一美和成(G大阪U23)、90+5分 和田達也(栃木) 

<スターティングメンバー>
◆栃木SC
GK 15 ジョニー レオーニ
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 17 福岡 将太
MF 38 宮崎 泰右
MF 2 西澤 代志也
MF 16 仙石 廉
MF 26 夛田 凌輔
FW 11 岡﨑 建哉
FW 13 上形 洋介
FW 14 西谷 和希
控えメンバー
GK 1 竹重 安希彦
DF 7 菅 和範
MF 21 牛之濵 拓
MF 24 和田 達也
MF 28 安藤 由翔
FW 19 服部 康平
FW 8 廣瀬 浩二
監督 横山 雄次

65分 宮崎→牛之濱
65分 上形→服部
87分 西澤→和田

メンタル面が大きな敗因なのかもしれないが…

 

若きG大阪U-23に今季最多となる大量3失点。J33失点は初めて。まさかそれをスタメン平均19.36歳、最下位の若きガンバに喫するとは。

広瀬健太や尾本敬ら守備陣が後半の失点後のメンタルを口にしているので、その課題は根深いものがあるのだろう。CB陣が相手FWとの個々の勝負で負けていたことも尾を引いたかもしれない。

 

クリティカルフェイズという言葉がある。

前半と後半の開始5分とラスト5分、それと得点後と失点後の5分間。精神的にムラができやすい時間だから集中しろよ、というフェイズを指す言葉だ。「集中!」と言った声をピッチ内で掛け合ったり、ベンチから声を出したり、そうやってチームとしてより警戒すべき時間帯である。

田中マルクス闘莉王のような選手がいれば、激しく仲間を鼓舞し、相手ボールを必要以上に大きくクリアし、チームを盛り上げようとするだろう。ブラジルで古くから伝えられるサッカーの真理である。失点したあとに、相手に絶対にやらせない! 嵩に懸かってやらせるな! と気迫を見せつけるプレーである。

 

そんなアクションがほしかったが、ほとんどなかった。

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