「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レポート】栃木SC ネイツ・ペチュニク加入会見「パウリーニョからは栃木に来て失うものは何もないし、逆に得るものがたくさんあると聞いている」「ピッチにいる選手も、ベンチにいる選手も、ベンチ外の選手も、スタッフも、フロントも、全員が本当に昇格したいという気持ちをもって団結することが一番大事」

 1日、栃木SC18時半からクラブハウスにて、今日からチームに合流したネイツ・ペチュニク選手の加入会見を行った。冒頭、新里裕之強化部長から挨拶があり、その後ネイツ・ペチュニク選手への質疑応答となった。全文掲載でお届けする。

 

一番の武器はクロスボールからのゴール、そしてロングシュート 

  

まずは新里裕之強化部長からネイツ・ペチュニク選手の獲得経緯について説明があった。

 

「こんばんは。強化部長の新里です。よろしくお願いします。夏の補強の話の前に、先に話をしておきたいのが、今季のチームは昨季2位になったチームの守備をベースにチーム作りに着手しました。全員守備、全員攻撃を考えながらチーム作りを進めてきています。そして今季の17試合が終わった現状は863敗、4位、勝点30、得点18、失点13、得失点+5、という実績になっています。今季のキャンプから攻撃を構築するところをやってきたわけですが、個人のドリブル突破、そのペナルティエリア内への侵入、さらにシュート数はリーグ上位という数字は出ています。なので、チームの今までのプロセスには間違いはありません。ただ、最終的にゴールを奪うことが一番大事なので、ゴールを奪うこと、そしてそのうえで勝点3を奪うにはまだまだ足りないと思っています。引き分けを勝ちに持って行くこと、負け試合を引き分けに持って行くこと、そのためにはよりゴールを多く奪っていく、その作業を今後も継続していって、今季のタイトルをとって、我々はJ2へ昇格したいと思っています。

今夏の補強では、すでに榊翔太選手、藤沼拓夢選手を獲得し、そしてネイツ・ペチュニク選手を補強しました。データ的にもわかりますが、ネイツ選手はとにかく点を取ることに力を発揮してくれると思うし、チーム全体として彼の存在によってメンタリティの部分でもレベルアップしていきたいと思っています。あまりネイツ選手にはあれこれいうことはなくて、私たちの大きな力になると思っています。これから3週間弱が経つと公式戦が再開しますが、勝点3を積み立てていって、そのベースで来季J2を戦うことを目標にしたいと思っています。ただ一つ、坂田良太選手が負傷離脱しているので、今後、センターバックについては補強を考えています。とにかく、ネイツ選手については、チームにおいて存在感を発揮して我々を助けてくれると思うし、皆さんも祝福して迎えてくださればと思います」

 

 

 

続いて、ネイツ・ペチュニク選手のコメント。 

「(日本語で)こんにちは、ネイツ・ペチュニクです。(以下通訳を通じて)私自身、栃木に来ることができてうれしく思っています。J2昇格に向けて全力で頑張ります。よろしくお願いします」

 

続いて質疑応答が始まる。

 

――J1からJ3へ移籍を決めた理由は。

「もちろんJ1からJ3へ移籍するのは簡単ではないし、難しいことでした。ただ、栃木からリスペクトして頂いて、これからのプロジェクトについて熱心に伝えていただき、そのために自分が必要なのだという熱い思いを伝えてもらえたので、自分もその思いに応えるために全力でJ2昇格を目指したいと思います」

――チームに貢献するためのプレーは。

「もちろんゴールを決めることが一番の目標ですが、ゴールだけではく、前線のキープ力、ラストパス、あとはセットプレーでも自分の力を発揮できると思っています」

――元栃木のパウリーニョ選手からアドバイスがあったとのことだが。

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