「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【Column】栃木SC 感覚的、右脳的な藤沼拓夢のコメントから見えるもの。

感覚的、右脳的、文章を書かせたらうまいと思う。

 

 

藤沼拓夢が面白い。そのコメントが。みずみずしい。なかなかいないタイプだと思う。

たとえば、前節の試合後に話してくれたこのコメント。

 

――(ゴールを決めたシーンの)その前に決定機もありました。相手GKにセーブされましたが、あの時間帯はどういう心境でプレーしたんでしょう。

「あの一本を外して、そのとき1対0でした。もちろん決めたかったし、どっちに転ぶかわからない苦しい状況でしたので、悔しい気持ちでした。でも、そのあとに自分たちのCKになったときに、色んな選手に声をかけてもらって、まだ次があるよ、と。菅ちゃんとか声をかけてもらったんで、そのおかげはありますし、そこで冷静になってゴールを決めることができたのかなと思います」

 

僕は「どういう心境でプレーしたんでしょう」と、かなりアバウトな聞き方をしているのに、藤沼は、自分でシュートを外したあとにCKになり、そのときに周りの仲間たちが「まだ次があるよ!」と励ましてくれた、というシーンをこちらの脳裏に絵が浮かぶように話してくれている。

(残り 2066文字/全文: 2530文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ