「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J3第30節ギラヴァンツ北九州戦 パワー勝負に対抗できず屈す。優勝するために残り4試合でできることは何か。

ほ2017明治安田生命J3リーグ第30節

2017年11月5日14時キックオフ ミクニワールドスタジアム北九州
入場者数 4,182人
天候 晴、弱風
気温 19.4℃
湿度 46%
ピッチ 全面良芝、乾燥

ギラヴァンツ北九州 3-2 栃木SC
(前半1-2、後半2-0)
得点者:19分 オウンゴール、34分 菅和範(栃木)、45分 上形洋介(栃木)、58分 水永翔馬(北九州)、71分 弓崎恭平(北九州)

<スターティングメンバー>
GK 15 ジョニー レオーニ
DF 26 夛田 凌輔
DF 4 広瀬 健太
DF 5 尾本 敬
DF 7 菅 和範
MF 21 牛之濵 拓
MF 11 岡﨑 建哉
MF 16 仙石 廉
MF 8 廣瀬 浩二
FW 13 上形 洋介
FW 14 西谷 和希
控え
GK 23 川田 修平
DF 17 福岡 将太
DF 29 川田 拳登
MF 2 西澤 代志也
MF 10 杉本 真
FW 20 藤沼 拓夢
FW 19 服部 康平

横山雄次監督

53分 廣瀬→川田
69分 牛之濱→杉本
81分 上形→服部

 

パワー勝負の北九州に屈す、メンデス不在が響いた

 

「メンデスは昨日のトレーニングでケガをしてしまい、その意味で、高さと強さが、特に今日の後半はセットプレーも含めて、その部分が足りなかった点は痛かった」(横山雄次監督)

 

後半、北九州が前線に180cmの水永翔馬を投入。彼をターゲットにロングボールを増やしてきた。

そこでのファーストボールの競り合いの分が悪く、セカンドボールも相手の中盤に前向きに拾われてしまい、栃木は押し込まれる時間が続いた。

栃木が1点リードで迎えた58分、北九州のクロスボールを菅和範がクリアしたが、こぼれ球を拾った内藤洋平にダイレクトで強烈に振り抜かれ、まず同点にされた。

 

その後も北九州の猛攻は続き、71分、後半4本目となるCKを弓崎恭平に頭で押し込まれた。

この失点シーンも、その直前で、相手のFW水永へのロングボールに対して、栃木はCB尾本敬が十分に跳ね返すことができず、相手の二列目に拾われてから与えたCKで失点を喫している。そのCKも、中央でストーン役となった尾本の背後にボールを落とされ、弓崎に頭で決められた。

 

この失点シーンだけで言えば、メンデスの高さと強さがあれば弾き返せていたはず、という見方はできる。

流れのなかで相手のロングボールに対するファーストボール、続くセカンドボールのバトルで競り負け、その延長線上で与えたセットプレーでも競り負けた。“勝負のキワ”とされる局面で負け続ければ、試合結果までもっていかれるのは必然のこと。

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