「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【プレビュー】栃木SC J2第34節京都サンガ戦 「隙を与えず、隙を突く」戦いをもう一度。

前節は愛媛に対して終盤、攻勢をかけながら逆に勝ち越され、1対3で惨敗した。これで3連敗。流れは良くないが、悲観すべき状態ではない。ただ、勝ち切れない要因はある。失点も続いている。隙を与えずに、隙を突く戦いが求められる状況だ。今節は20位京都のアウェイゲームに乗り込む。結果に拘るサッカーにシフトした相手との厳しい戦いは必至だ。栃木が負けなしだった頃の、アラートで隙を見せない90分間が見たい。今節は京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で17時キックオフ。

端山豪は状態を上げる一人。ゴール前で何を見せてくれるか。徳島戦で鮮やかに見せた直接FK弾にも要注目だ。隣のアレックスも初出場なるか。こちらも状態はいい。

粘り強く戦い、何より先制弾を

今節はアウェイ京都戦。最低でも3連敗の流れを切らないといけない戦いだ。そして隙あらば勝ち切る。

3連敗を喫した直近の3試合の戦いぶりは大まかに言えばこんな感じだ。

 

岡山戦、先制されて守り切られて敗戦。

徳島戦、先制されて守り切られて敗戦。

愛媛戦、先制されて追いつくもその後は守られ、さらに攻勢に出たところで隙を突かれて敗戦。

 

いずれも先制されている。

ご存知のとおり、今季の栃木は先制された試合は勝ちなし。先制すれば負けなし。つまり、先制できれば連敗ストップの可能性はグンと高まる。とはいえ、前節愛媛戦のように先制しようと攻勢に出ている時間に決め切れず、隙を見せればしっぺ返しがくる。ラスト10試合を切り、相手も勝点を掴み取ろうと今まで以上に必死だ。

 

とはいえ、前節の愛媛戦は前半をスコアレスで折り返した。岡山戦、徳島戦は前半のうちに先手を取られた。それをやらせなかったという意味で一歩前進。

続けることだろう。そして前節見せたような隙を絶対に見せずに90分間戦い切る。それができれば、連敗は止まる。相手は20位、残留圏をさ迷うチーム。相手に勝点3を与えないこともまた栃木の残留可能性を高める。最低限負けないこともクローズアップされるべき戦いだ。

 

 

京都は現在20位。7718敗、勝点2821位熊本の勝点2722位讃岐の勝点26と僅差、現状では残留を争う位置にいるが、タレントは豊富だ。

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