「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【プレビュー】栃木SC J2第35節東京ヴェルディ戦 同じ相手に連敗してはいけない。

前節はアウェイで京都に2対0で快勝し、連敗を3でストップさせた。勝点を44とし、順位は14位。さあ、ここからいかに上位に食らいつくことができるか。残り8試合をできるだけ上位で戦い、来季に繋がる何かを掴みたいところだ。今節の相手は前回対戦で0対3と完敗した相手、東京ヴェルディ。指揮官は「同じ相手に二度負けるな」と選手たちに発破をかけている。ホームグリスタで前回対戦の雪辱を晴らしたい。今節は栃木県グリーンスタジアムで14時キックオフ。

J1級の対泉澤で大事な仕事が任されるだろう川田拳登。乗っている川田には攻撃での結果も求めたい。

 

ここまでシーズンダブルを食らったのは岡山だけ

 

前節京都を20で退けた栃木は、連敗を「3」で止めて4試合ぶりに勝利。4試合ぶりのクリーンシート達成と守備の締め直しにも成功した。

これで勝点は「44」。

今節の相手、東京ヴェルディはJ1昇格プレーオフ圏内の現在6位。勝点は「57」。

一方、J3降格圏内の21位熊本は勝点「27」。

栃木は上位にも下位にも勝点が離れた、まさに中位にいる。試合に臨むモチベーション的に難しい状況にあるが、指揮官はこんなデータを持ち出した。

 

「残り8試合は前回対戦の成績でいえば1勝1分6敗。その相手に二回連続で負けないこと」

 

そう、これだ。今季の栃木は前期戦を終えて5勝5分11敗で19位だった。後期戦が始まる前のチームミーティングで指揮官は、「シーズン中に同じ相手に連敗しないこと」を強調した。今季目標の中位以上を目指す簡易な星勘定をすれば、それが肝となるのだろう。目の前の相手に一戦一戦ぶつかっていく、という今季のスタンスにもマッチするいい考え方だと思った。

 

今季、栃木がシーズンダブルを食らってしまったのは、ここまで岡山だけだ(●03、●01)。二回目の岡山戦はシュート18本(岡山は6本)と岡山を内容面で上回ったが、結果を掴みに来た岡山に結果だけもっていかれたゲームだった。

ちなみに、今季の栃木がシーズンダブルを食らわせたのは、山形、新潟、熊本、京都の4チーム。

 

残り8試合の対戦相手との戦績1勝1分6敗のうち、1勝は讃岐。1分は横浜FC。6敗は東京V、大宮、甲府、山口、松本、千葉。

ここから中位以上に入り込むには、前期でやられた借りを返す必要がある。

 

今節の相手は、前期戦で敗れた一つ、東京ヴェルディだ。

東京Vは現在1512分7敗で勝点576位。6試合負けなしで3連勝のあと直近2試合はドロー。

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