「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【PLAYERS Column】栃木SC あのとき互いが腹を割ったからこそ――。キャプテン廣瀬浩二が語る今季の分岐点。

0-3で惨敗した20節東京V戦のあとの出来事

 

栃木SC38節甲府戦で勝点1を積み上げ、他会場の結果も踏まえて今季のJ2残留を確定させた。今季の4試合を残したJ2残留劇だった。

キャプテンの廣瀬浩二が今季の最低目標を実現できた理由をこう語る。

 

「スタートダッシュできずに最初は3連敗。勝てない苦しい時期が続いたときもありました。でも、僕たちはバラバラになりませんでした。やるべきことをシンプルにやり続ける。それを全員が意識できていたと思います。誰一人として自分がやりたいことに走らず、一つにまとまることができていた」

 

タフに戦ったJ3の2年間で、愚直にやり続ける大事さが身体の隅々まで染みついていた。それを今季もチーム一体となってやり続けてきた成果だと廣瀬は手応えを噛み締めた。

 

だが、それでも「このままではまずい」と思った時期があったという。廣瀬が「あのときが分岐点でした」とする、ある日の出来事を振り返った。

 

それは20節東京V03というスコア以上の大敗を喫したあとだった。

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