「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J2第39節レノファ山口FC戦 ホームで何が何でも勝ちたい山口に屈す。

2018明治安田生命J2リーグ第39節

2018年10月28日15時キックオフ 維新みらいふスタジアム
入場者数 6,333人(うち栃木サポーターはゴール裏に約50人、メインスタンド約20人、合計約70人)
天候 晴、無
気温 19.0
湿度 37%
ピッチ 全面良芝、乾燥

レノファ山口FC 1-0 栃木SC
(前半1-0、後半0-0)
得点者:42分 オナイウ阿道

<スターティングメンバー>

GK 1 竹重 安希彦
DF 42 パウロン
DF 19 服部 康平
DF 17 福岡 将太
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 6 古波津 辰希
MF 26 夛田 凌輔
FW 9 大黒 将志
FW 14 西谷 和希
FW 37 浜下 瑛
控え
GK 33 石川 慧
DF 27 久富 良輔
MF 2 西澤 代志也
MF 41 西谷 優希
MF 20 端山 豪
FW 16 榊 翔太
FW 49 アレックス

横山雄次監督

54分 ヘニキ→端山
60分 浜下瑛→アレックス
84分 古波津→西谷優

最寄りの矢原駅を降りると、足元にはレノファのエンブレムが。このオレンジに沿って歩くとスタジアムが見えてきた。

フードがおいしそう。岡山のファジフーズのように何が販売されているか一目瞭然なのがいい。

この日のマッチデー。吉満大介の必殺ロングフィードは一本だけあった。

 

山口の勝ちから逆算した周到な戦いぶりを前に……

 

試合スタート直前にコートチェンジがあったが、山口の選手たちの判断だったようだ。どんな狙いだったのかわかったのは試合後のこと。

敵将、霜田正浩監督が言うには、15時の太陽の日差しと風向きの影響を考慮した選手独自の判断だったそうだ。

前半、栃木は太陽の日差しを真正面から受け、かつ、風下でプレーすることを余儀なくされた。栃木の選手たちに何人か太陽と風の影響を聞いたが、確かにあったようだ。

 

「前半は風下になり、太陽の光の影響もあって、相手はコートを変えてでも前半のうちに仕留めようとする勢いは感じた」

 

そう話したのは川田拳登。

前半、栃木は劣勢に立たされた。太陽と風の影響はあったが、もちろんそれだけではない。

 

試合が始まると、栃木のロングボールのターゲット役であるヘニキには、182cmのワシントンが張り付いていた。ワシントンは今季、最終ラインで試合出場を果たしてきたが、霜田監督は「コンディションが上がってきたから」とヘニキとの競り合い要員としてぶつけてきた。

山口の布陣はいつもとは異なる352。中盤はワシントンを中央に配置し、その両脇に佐藤健太郎と三幸秀稔らが陣取って「セカンドボール争いに備えるべく、中盤の構成を分厚くする狙いがあった」(霜田監督)という。栃木を意識し、布陣に修正を加えていた。

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