「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【練習レポート11/9】栃木SC 栃木が準備する奇策&横山雄次監督の退任発表後の選手たちのコメントその2

今回ばかりは自粛

 

反町監督、見ていますか?

ということで今週の練習レポートは写真一つ掲載しないことにした。敵将が何を分析の頼りにするかわからない。過去記事を探れば大まかに把握できてしまうのだろうが、今週の最新情報だけは漏らさない。次節は首位松本山雅戦だからというより、大事なホーム最終戦だ。勝って終わらなきゃいけない事情がある。今回ばかりは自粛したい。

 

今回、栃木には奇策がある。その準備を着々と進めている。

その一つ、ボランチに岡﨑建哉が復帰する、なんて可能性を否定しない。であれば、松本は彼と大黒将志のホットラインを抑えないといけない。反町さん、今すぐ過去の試合を漁りまくったほうがいいですよ。今季何本もビッグチャンスを作ったあのスルーパスは、わかっていても二人のタイミングが合ったら止められないのだから。その一瞬が命取りになる。そうなればここまでの努力が水の泡だ。

 

11日のグリスタのピッチ状況はどうか。視察に来てますか? 前日の10日は高校サッカー選手権の決勝だから、いつも以上にバッドコンディションが濃厚だ。こればっかりは申し訳ないとしか言いようがない。

ボールを最後まで見ていないと止められない。顔が上がらない。だからパススピードが上がらない。蹴るしかない。

と言っても、松本は芝状況にそれほど左右されないスタイルでした。勝負のカギは前回勝負を決めたセットプレー、もっといえばスローイン。スローインのせめぎあい。タッチラインを割ったときも絶対に集中を切らしてはいけない――。

高さ勝負ならば栃木が上。松本山雅にとって栃木のロングスローが何よりも脅威。前回対戦では、極力、栃木に深い位置でスローインを与えない守り方をしていたが、今回はどうするのでしょうか。

 

試合当日のグリスタは異様な雰囲気になるだろう。数千を予定する松本山雅サポーターがグリスタを緑に染め上げるから? 違う。J3降格という、このクラブの窮地を救った横山雄次の退任が発表された直後の試合、しかもホーム最終戦だ。

横山雄次に勝利を――。最高の花道を――。

応援の声量は松本に分があるかもしれない。だが、思いの強さならば負けない。今回、松本山雅がさらに相手にしないといけないのは、グリスタに充満するだろう勝利への祈りの強さ、念の強さ、という目に見えない敵だ。シュートがポストに直撃して入りそうで入らない、などという状況に遭遇したらきっとそれだろう。くれぐれもご注意を。

(残り 992文字/全文: 2008文字)

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