「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【全選手レビュー2018】 栃木SC ヘニキ まさに戦うダイナモ。栃木でも全身全霊を体現。

宮崎キャンプではこんなシーンも。ヘニキを取材したとき、チームバスがもう出てしまうとのことで途中で打ち切りに。また今度と別れたが、その先でヘニキが待っていて「マダ、ダイジョウブデスヨ」と言ってくれた。が、やっぱり時間切れでまた今度、と伝えると「OK!」と言って戻っていった。いい人過ぎる。

ヘニキスマイル。

 

5 MF ヘニキ

38試合出場(3205分)/38試合中0得点

 

中盤にこぼれたボールは任せてくれとばかりに飛び込んでいく。そしてファイト、ファイト、ファイト。岐阜時代からヘニキは人気がある選手と聞いたが、なるほど、見ている者たちの心を鷲掴みにする魂のこもったプレーの数々だった。全身全霊のプレーとはまさにヘニキのプレーそのもので、ボールに、相手に、向かっていくヘニキに、思わず腰を上げてしまった人は少なくないだろう。

それでいてオフザピッチでは心優しいブラジリアンだった。満面の笑みでファン・サポーターやメディアを迎え入れて、一生懸命に受け答えをしてコミュニケーションを取ろうとする。それは父・ルイジーニョさん譲りのもので、ヘニキの人気の理由の一つだった。

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