「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【Column】栃木SC 来季の新監督に田坂和昭氏の就任が決定。その人物像や哲学を表すキーワードは「育成力」「戦術マニア」「タサカコトバ」「リベンジ」

 

11日、栃木SCは来季の新監督に田坂和昭氏が就任する事が決定したと発表した。以下、クラブオフィシャルより引用する。

■プロフィール
【氏名】田坂 和昭 (TASAKA Kazuaki)
【生年月日】1971 年8 月3 日(47 歳)
【出身地】広島県広島市
【選手歴】
1987 年~1989 年 東海大学第一高校
1990 年~1993 年 東海大学
1994 年~1998 年 ベルマーレ平塚
1999 年 清水エスパルス
2000 年~2002 年 セレッソ大阪
(日本代表歴)
1989 年 ユース日本代表
1991 年 ユニバーシアード日本代表
1993 年 ユニバーシアード日本代表
1995 年~1999 年 日本代表 (国際A マッチ:7 試合出場0得点)
【指導歴】
2003 年 セレッソ大阪U-18 コーチ
2004 年~2005 年 セレッソ大阪 コーチ
2006 年~2010 年 清水エスパルス コーチ兼サテライト監督
2011 年~2015 年5 月 大分トリニータ 監督
2015 年7 月~8 月 清水エスパルス ヘッドコーチ
2015 年8 月~12 月 清水エスパルス 監督
2016 年 松本山雅FC コーチ
2017 年~2018 年 福島ユナイテッドFC 監督

【資格】
日本サッカー協会公認S 級コーチライセンス(2005 年取得)

【コメント】
「この度、栃木SCの監督に就任する事になりました田坂和昭です。良い準備を心掛け、常に競争意識を持ったチーム作りをし、クラブの発展の為に日々精進したいと思います。そして私達の仕事を通じて、地域の皆様、サポーターの皆様に喜びと笑顔が広がるよう、全力投球で仕事に励んでまいります。一人でも多くのお客様にスタジアムに来ていただき、チームに声援を送っていただければ幸いです。よろしくお願い致します」

(引用終わり)

 

田坂新監督の人物像や哲学は?

 

田坂和昭監督は、12年の大分でJ1参入プレーオフを6位の立場で勝ち抜けたJ1昇格経験を有する指導者であることは周知のとおり。大分や清水でJ1指揮経験もある。

あのJ1参入プレーオフ。準決勝で京都に40で大勝し、決勝では千葉に対して5バックの堅い守備を構築し、最後の最後で1点を鮮やかに奪って勝ち切った。大分の鮮烈な勝ち抜け、そして田坂監督が喜び一杯にシャーレを掲げる姿を記憶している読者も少なくないだろう。

 

さて、来季を迎える栃木にとってもっとも大事なことは、前任である横山雄次が築いたベースを引き継ぎ、さらに次のステージにチームを押し上げることができるかどうかだ。

横山雄次の手腕として何より顕著だったのは、走力をベースに、若手や中堅の能力を引き出して育てたことだろう。

田坂監督はこの点で間違いなく引き継げる人材だと言える。田坂監督が直近2年指揮をした福島の番記者・小林健志氏と、5年指揮をした大分の番記者・ひぐらしひなつ氏の証言をもとに原稿を進めてみたい。

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