「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

「どうやって強くしていくのか、それは毎日のように考えている」「守備があったうえで攻撃でアクセントを加えることができれば面白いチームに変わる」/栃木SC 田坂和昭新監督就任会見レポート(全文掲載)

 

17日、県庁記者クラブで来季の栃木SCの監督に就任する田坂和昭監督の就任会見が開かれた。

冒頭、新里裕之強化部長は田坂新監督について「戦術的な指導者であること。攻守一体でバランスをとるマネージメント力が長けていること。それとJ1J2J3、とどのクラブに行ってもコンセプトを持って指導されていること。その上でエネルギーでありパワーがあり、選手をモチベートする力がすごくある指導者であり監督」などと招聘に至った理由を語った。その後、記者との質疑応答が行われる中で田坂監督は「全員が攻守において走ること。それは栃木でもやりたい」などと自身の哲学などを語った。

以下、新里強化部長と田坂和昭監督のコメントを全文掲載する。

 

 

●新里裕之強化部長

「エネルギーでありパワーがあり、選手をモチベートする力がすごくある」

「監督が決まりました。隣にいる田坂和昭監督になります。ここ数年の栃木はJ3リーグを2年で昇格、今季はJ2の1年目は残留、あわよくば少しでも順位を上げることを目指して、17位にフィニッシュしました。ではこの先、クラブとしてどう生きていくのか。我々はJ3リーグではJ2復帰を重視し、とにかく結果を重視してきました。結果をしっかり獲ることでJ2の舞台に戻ってきました。ではその先ですが、今後も今まで守備を構築して、その先に攻撃のレールをしっかり敷いて、選手全員でゴールを奪いにいくことに焦点を当てながらゲームを展開したいと思っています。

田坂監督については戦術的な指導者であること。攻守一体でバランスをとるマネージメント力が長けていること。それとJ1J2J3、とどのクラブに行ってもコンセプトを持って指導されていること。その上でエネルギーでありパワーがあり、選手をモチベートする力がすごくある指導者であり監督であるとリサーチしてまいりました。今回の新監督と合意するに当たっては、クラブの未来を切り開くための大事な一歩でしたので、私自身もそうですし、クラブとしても前向きになっている状況です。我々のクラブには『Keep Moving Forward』という哲学があり、とにかく積極的に、前向きに、色々な状況があっても下を向かずにパワーあふれるようなチーム作りをしようと前提があります。栃木サッカークラブとして来季のJ2でも積極的に戦えればと思っています。これから選手の補強だったりスタッフのキャスティングだったりとまだ準備段階にありますが、また来年1月の新体制会見で色々な話ができればと思っています」

 

 

●田坂和昭監督

「どうやって強くしていくのか、それは毎日のように考えている」

「皆さんこんにちは。この度栃木SCの監督を務めることになりました、田坂和昭です。今はオフ中ですので、色々と考えながらも身体は休めている最中だったので、なかなかこの会見で何を話せばいいかという状況なんですが(笑)、まあただ、監督を新たにやるときは必ず身が引き締まる、その思いは変わらないです。これからどうやってチームを構築して、どうやって強くしていくのか、それは毎日のように考えています。その意味で先ほど強化部長のほうから話がありましたが、まだ選手は決まっていませんし、サッカーのやり方も、皆さんの質疑応答の中で応えますが、正直、これを掲げてやります、というものは現時点では定まっていません。ただ、クラブを愛するファンの皆さん、スポンサーの皆さん、これから栃木SCを好きになってもらう皆さんのために何とか魅力あるチームにしていきたいという気持ちは変わらないので、このチームを引き受けることにしました。選手たちとともに、スタッフ、クラブ関係者、スポンサー、市民の皆さんと栃木と盛り上げるサッカー、それを全国に発信していければと思います。あとは質疑応答で回答したいと思います」

――田坂監督が栃木SCの監督を引き受けることを決断した経緯を改めて教えてください。

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