「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

古波津辰希、4年目の挑戦 with 寺田紳一【PLAYERS Column】(19.2.12)

 

古波津辰希と寺田紳一が四六時中一緒にいるわけ

 

それは何度も繰り返される光景だった。

全体練習が終わると、古波津辰希のそばに寺田紳一が寄りそい、二人でゆっくりと走り出す。15分から20分ほど時間をかけてジョグをしながら二人はときおり笑顔を交えている。

「チンさん(寺田)が『今年は俺がお前のトレーナーになってやるよ』と言ってくれて始まったことなんです」

古波津が明かした。今季の始動からずっとだという。宮崎キャンプの間は、二人で一緒にいる時間がより長くなっていた。

「こうやって練習後にジョグをするのもそうだし、ホテルに戻れば食事前に一緒にお風呂に入って。食事もできるだけ一緒にとるんです。夜は(廣瀬)浩二さんの部屋に二人で訪ねていって体幹トレーニングです。寝る前にはまたチンさんから『もう一回風呂いこうや』とLINEが入るのでまた行って、またいろんな話をして。ずっと一緒です。今年から強化部に言って、クラブハウスのロッカーもチンさんの目の前にしてもらったんです」

「見て、学ぶ」に留まらず、とことん一緒の時間を過ごしながら寺田紳一をまるまる体得してやろう、という感じである。

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