「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

システムの追随という現実的な戦い方による連勝劇。【J2第5節レノファ山口戦レビュー】(19.3.26)

2019明治安田生命J2リーグ第5節

2019年3月24日16時キックオフ 維新みらいふスタジアム
入場者数 5,002人(うち栃木サポーターはゴール裏に約40人、メインスタンドに約30人、合計約70人)
天候 晴天、弱
気温 15.7
湿度 24%
ピッチ 全面良芝、水含み

レノファ山口 0-1 栃木SC
(前半0-1、後半0-0)
得点者:27分 大黒将志(栃木SC)

<スターティングメンバー>

GK 50 ユ ヒョン
DF 15 森下 怜哉
DF 4 藤原 広太朗
DF 27 久富 良輔
MF 29 川田 拳登
MF 40 寺田 紳一
MF 20 岩間 雄大
MF 14 西谷 優希
FW 9 大黒 将志
FW 10 西谷 和希
FW 21 大﨑 淳矢
控え
GK 23 川田 修平
DF 30 田代 雅也
MF 11 平岡 翼
MF 6 古波津 辰希
MF 5 ヘニキ
FW 8 廣瀬 浩二
FW 19 大島 康樹

田坂和昭監督

62分 西谷優→田代
73分 寺田→ヘニキ
86分 大﨑→大島

 

相手と同システムによるミラーゲームを貫く

 

レノファ山口戦の栃木はスタートから4バックを採用した。山口の4-3-3というシステムに対し、栃木も4バックを敷き、各ポジションを1対1でマッチアップさせた。

これまで相手にシステム上のミスマッチを突かれて不安定だった守備を安定させたいという狙いが一つ。マッチアップするゆえ、守備時はまず対面の相手に負けないことを考えればいい戦い方である。もう一つは、前節東京ヴェルディ戦で後半途中から4バックに変更してうまくはまった感触を活かすためだろう。

4バックのマッチアップからスタートし、後半の57分に相手が3バックにシステムチェンジすると、5分後にCB田代雅也を投入してすぐさま3バックにシステムチェンジ。相手のシステムを追随するミラーゲームを維持し、粘り強く対抗することでうまく逃げ切り勝ちを果たした。

 

田坂和昭監督は相手のシステムを追随したことをこう説明している。

「どうしてもここ数試合、開幕戦から相手にミスマッチを作られたときに守れるけれど、攻めることができないと。選手たちのメンタル的な部分を解消するために、今はマッチアップした形で戦ったほうがいいと。その意味で今日は守備のいい形が出ていました」

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